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放射線の二次災害を防ごう、科学的根拠に基づいた合理的行動と自治体は情報開示を [災害等]

放射能よりも、
放射能の不安による2次災害が、
我々の現実的リスクとして、
警戒しなければならないようです。

東京工業大学准教授の
松本義久先生の
暫定基準の説明、大事を取っての数字という説明、
統計的なデータに基づく評価に対して、
かなりの批判のコメントがありますが、
全部に目を通したわけではありませんが、
少し読んでいると、共通の特徴があります。

それは、コメントを出している人たちの多くが、
絶対放射能の影響はあるということを前提としていて、
その科学的、統計的根拠を示していないことです。
まるで、放射能汚染があるといえば、
絶対に人体に影響があると考えていることです。

放射能の影響も、程度のあることで、
人体に影響がないといって差し支えない程度と、
福島第1原発付近の作業員の方たちの付近の程度と、
あたかも同じように受け止めているようなのです。

まるで、統合失調症といえば、
重篤な症状しかないように、
社会生活が送れる状態の人もいるのに、
一律に差別する人と、同じような印象を受けます。

公務員に不祥事があれば、
すべての公務員が不祥事を起こすというように、
そんな印象を受けます。

このような危機的な状況だからこそ、
科学的根拠に基づいて、
不要な不安を排除し、
必要な対処をすることが求められていると思います。

弁護士の中にも、残念なことに、
統計的データを示していない
オーストラリア政府の見解や
外国の日本農産物輸出禁止措置を取ったことを受けて、
あるいは日本からの引き上げ勧告をとらえて、
すべての科学的根拠のある見解を
拒否している人たちもいらっしゃいます。

社団法人日本医学放射線学会の水道水に関する声明にさえ
http://www.radiology.jp/modules/news/article.php?storyid=912
何の根拠もなく、本当ですかねと疑う弁護士もいます。
学会が嘘の声明は出しません。

こんなことでは、2次災害が起きてしまいます。

深刻なことは、乳児のミルクについてです。
ばかげたことに、
煮沸をすると、煮詰まってヨウ素が増えるので、
煮沸しないように呼びかけている人もいます。

しかし、水道水の放射能の微々たる影響よりも、
煮沸して殺菌しないミルクを飲ませることによる、
乳児の感染症のほうが、
現実的リスクが大きいし、
ミルクや水を飲ませないことによる、
乳児の脱水症状のほうが
極めて危険性が大きく、
即効性のある危険ということになります。

微々たる放射能の影響で、
ビタミンやミネラルの不足となることの方が、
人間にとってより悪い影響になると思います。

(放射能ばかり気にして、
普段なら買わない外国食品を、
日本のものではないから大丈夫といって
うっかり買うところでした。
微々たる放射能より、
拒否するべき商品を忘れてしまいます。
これも2次災害かもしれません。
普段どおりが一番ですね。)

それから、精神的影響も看過できません。
ただでさえ、地震や原発、物不足、
あるいは、住居やコミュニティーを失って、
生活的、経済的そして精神的基盤を失って
精神的不安定になっています。

これに、漠たる不安、科学的根拠に基づかない
不安が重なっての睡眠障害は、
計り知れないリスクが現れますし、
現れ始めています。

我々国民は、
科学的根拠を示した生活に必要な情報を取り、
科学的根拠に基づかない、
おこるかどうかわからない不安を排除し、
合理的な行動をしなければなりません。

国民の不必要な不安を排除するためには、
国や自治体は、必要な情報を
適切に収集し、できる限り開示していくことが
必要になると思います。

情報提供をしないことこそ、
最も不安をあおっていると思います。

宮城県は水道水の放射能を図ったのでしょうか。
どこまで、測定の準備が進められているのでしょうか。


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