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東京新聞の記事の縮小コピーの日経新聞に負けるな宮城県 [自死(自殺)・不明死、葛藤]

3月11日の前日、
日経新聞は、宮城県が自死という表現を
使うようにするということを報じた。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG28031_Q4A310C1CR0000/

批判的な見解があるという報道も合わせて行っている。

宮城県がこの決定したのは、1月23日。
日経新聞自身も既に報道している(同日)。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2302O_T20C14A1CC1000/

後追い記事なわけで、
どこが後追いかというと、批判的な意見の紹介の部分だけである。

さらに、これは、1月30日付の東京新聞のこちら特報部
の記事と構造が全く一緒なのである。

要するに、
1 自治体が、「自殺」という表現から「自死」という表現に
言い換えることが増えた。
2 これは全国自死遺族連絡会の要望を受けたものだ。
3 しかし、言い換えには疑問がある。
4 全国次死遺族総合支援センターの事務局長も反対している。
という流れが全く一緒なのである。

さすがに、東京新聞のような非論理的なコメントを
日経新聞は引用していない。
2の全国自死遺族連絡会の田中幸子氏の主張を
詳細に載せているので、
東京新聞のように、見た目でわかる一方的立場ではない。

そもそも東京新聞のそのコメントの一つで、
フリーラーターの渋井哲也氏は、
東京新聞の取材に対しては、
「死を考える当事者から『自死』という言葉を
聞いたことはない。」
と述べて、新聞に掲載されているのに、
同じ日の自分のブログでは、
もちろん、正確に言えば、「死を考える当事者から『自死』という言葉を聞いたことはない」というのは、一人もいなかったわけではないです。つまり、「自死」を使う当事者もいなかったわけではないです。しかし、圧倒的大多数の当事者が「自殺」を使っています。意図的に使っているのかどうかはわかりませんが、「自死」という言葉を使っているのは意図的な感じもします。
と記載しているのである。

ご自分の新聞のコメントこそ意図的である。
この人は、誠実なのか、不誠実なのか
よくわからない人だ。
なんにせよ、この人は、他人の虚偽にも
寛容とならなければならないだろう。

東京新聞の記事は、この虚偽コメントと
ツイッター記事の引用という大変お粗末なものである。
なぜ、そんな記事をわざわざ掲載したのだろうか。
現在、この記事はインターネット上で閲覧できなくなっている。
虚偽コメントを乗せたことを謝罪したのだろうか。
同じ日に虚偽(発言者の記憶に反した事実の論述)
コメントを掲載したのだから、
当然公的新聞として謝罪するべきである。

日経新聞の記事はここまでひどくはない。
しかし、東京新聞の全くの縮小版を、しかも既報なのに、
なぜ、1ヶ月以上も遅れて掲載する必要があったのか、
なぜ、それが3月10日でなければならないのか。

また、どうして同じ論理構造の記事が、
別の新聞社で掲載されるのか、
反論者の事務局長が同じ人なのか。
全く同じことを言っているのは同一人物なので
それはそれでよいが、本当に記者が取材したのか。

ここまでくると、
こういう記事を作成し、
意図的に、人為的に、議論が作出されているような
疑いを持たざるを得ない。

賢明な村井嘉浩宮城県知事は、
おそらくこのような事情を看破して、
遺族に寄り添うという信念を
貫かれることと思う。
心より応援したいと思う。

その読売新聞の記事

東京新聞1月30日.GIF



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