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先ず、自分が尊重される工夫をしよう! 人間として尊重されるとは。過労死防止対策の周辺 [労災事件]

過労死職場は、人が尊重されていないことから起きます。

人間であれば当然に必要な自分が生きる時間
を削って働かなければならない。
生きるというのは、生物的に睡眠時間、
人間としての家庭での時間、友人たちとの時間
趣味やボランティアの時間など。

人間であれば当然に行われる
助け合いや、励ましあいも
「仕事は厳しい」というドグマに置き換えられています。

その人の感情が無視され、なかったことにされます。
その人の判断が否定され、
他人の考えで動くことを余儀なくされます。
理由もわからないままです。

こういう場合、人間は不安になり
危機対応を脳のレベルから行ってしまいます。
この負の蓄積がストレスの蓄積です。

(情動の研究というホームページを参照して頂ければ、
不親切に解説がなされています。)

だから、従業員が、人間として尊重されることが大切です。

とある全国組織の、東北の幹部を集めたセミナーで、
一番みなさんがいい笑顔だったのは、
「先ず、みなさんが尊重されるように工夫してください。」
という言葉でした。

先ず、経営者トップが、組織がひとつのチームであり、
チームの力を発揮してこそ経営が向上する
という意識を持たなければなりません。

次にトップの周辺が尊重されていなければなりません。
尊重されていなければ部下を尊重しようという
発想にもならないし
尊重の仕方もわかりません。

現在は、ここに負のスパイラルの出発点があるようです。
トップが無理な方針を立て、
トップの周辺の意見が通らないと、
周辺はさらにその下を追い込まなければなりません。
そのしたはさらにその下を叩くわけです。

あなたが尊重されることは、
あなただけの利益ではなく、
会社全体の利益につながるということです。

だから、工夫して、尊重されるということを
試してみて欲しいのです。

もう一度、尊重されるということはどういうことでしょうか。

究極の尊重は、弱い部分を承認することです。
こういうと、甘いファンタジーだと相手にされないかもしれません。
おそらく、承認するということを誤解しているのだと思います。
「だるいから休みたい」と言われて、
そうだね休もうねということだけが尊重ではないのです。

例えば、仕事上の厳しい状況が続いているならば、
「最近シビアな日が続いたよなあ」
とそのだるさの理由に共感を示すことも一つ。

「そうだな、君ばかり負担が掛かるようになってきたね。
これこれが原因だから、
こういうふうに対策を立てなければならないな。」
と、その人が置かれた状況を改善しようとすることが一つ。

いろいろ承認の方法はあるわけです。

最悪な対応は、
気の迷いだよ。頑張れ。仕事は厳しいのが当たり前。
俺はもっと厳しい時を乗り切った。
そんなこと言う奴は飛ばしてやる。

こういう対応をしていけば、
そういうものかと思うかもしれませんが、
上司に言っても無意味だと思うようになります。

その結果、最悪の事態になるまで、
上司は知ることができない状態が続き、
もはやどうしようもなくなってから発覚し、
部下は会社を辞め、取引先がなくなる
ということになるわけです。

また、上司のミスについても、
余計なことを言って目をつけられては困るということで、
誰も指摘しないようになり、
不正も横行していきます。

部下を尊重しない結果、
居心地の良すぎる上司のポジションとなり、
気持ちが緩んでいくわけです。

失敗や不運、逆境に対して
極端に弱い組織が出来上がります。

自分が人間として尊重されるからこそ、
組織に対する帰属意識が生まれ、
自分たちを高めていこうという一体感が生まれるのです。

大事な取引先であっても、
取引先は外部の人、
従業員は、仲間なのです。

人が尊重されるということを感じる最大は、
自分の弱さを承認されるということですが、
そこまでいかなくても、
自分の判断を尊重されるということがあります。

仕切る能力のない人は、
自分の求める意見でない場合、
それではダメだと簡単に切り捨てます。

能力のある人は、
意見の背景も読み解き、
良い部分を拾うことができます。

良い部分を拾いながら、
修正してあげることができます。

その意見は、こういうことを考えてのことでしょう。
そのことを考慮入れることは大事なことだね。
ただ、今の議題は、こういう方向の是非を考えて、
結論を出さなければならないので、
こういう形の意見として聞いても良いかな。

言う方も、自分の意見が尊重されるようにいう工夫が必要でしょう。

また、その他、尊重されていないことについての改善を
言葉で上司に伝える必要があります。
そして、それが実現可能であり、組織にもメリットがある
ということをクールに伝達することが必要です。

どうしても、自分が尊重されていないと感じると
被害感情が出てしまいます。
それでは、対立しか生まれてきません。
最たるものがクレーマーです。

本当は、上司も、尊重したくないのではなく、
尊重されていないということに気がつかなかったり、
気がついていても、尊重する方法がわからない
それだけのこともあるはずです。
無意味に、人を追い込むことが多すぎるように感じます。

これは、組織のナンバー2が尊重されることで
だいぶ変わってきます。
トップに対して一定の発言力のある人が、
会社組織全体の利益となるということに確信を持って
自分を尊重されるように工夫をしましょう。

ああ、そうですね。まず隗より始めよですね。

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