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夫婦円満のこつ 「私たち」と思えるチームでいることができるか。子どもが生まれてからが試金石 [家事]

離婚後の家族の状態を25年以上にわたり追跡調査した
ウォーラースタインが
よい夫婦の条件について考察した本を出版しているのです。

「The Good Mrriage」
そのものずばりのタイトルが得意な彼女らしいタイトルですが、
邦題は「後悔しない結婚の条件」ハルキ文庫 絶版

その中で印象的なのは、
長続きする夫婦は、
「私は」という話し方をあまりしないというのです。
「私たちは」という言い出しでものを語るというわけです。

昔は、こういうことが日本的と言われたのですが、
日本において、「家」制度が否定されるついでに
家族そのものも軽く見るようになったのかもしれません。
個人主義に絶対的価値観を置くのは
少し考え物です。

まず、大人になり切れない人たちは、
この「私たち」ということが理解できません。
夫婦の相手が、自分の行動を制約する者として
感じられてしまいます。

飲みに行きたいのに、
あれこれ買いたいのに
相手が怒るからできない。
等々

そのポイントをクリアしていたとしても、
なかなか、実家との「私たち」から卒業できずに
夫婦の「私たち」になり切れない人たちもいます。

あるタイミングで、実家の「私たち」に戻る人もいます。
それは、夫婦の危機かもしれません。

さあ、そのあたりもクリアして、
無事子どもが生まれました。
ところが、ここで、危機が訪れます。
幸せの落とし穴ってやつかもしれません。

子どもいる家庭は、睡眠もままならないこともあり、
自分の行動の制約が拡大していきます。
子育ての方針を巡って、
実家同士が批判しあうなど、対立することもあります。

そればかりではありません。
せっかく、二人が「私たち」でいたのに
意識的か、無意識か
子どもとふたりの「私たち」になってしまう人がいるのです。

これは、決して意地悪さからくるものではありません。
一番弱くて小さい赤ん坊を守る
という意識から来るものだと思います。
問題は程度の問題と、
「私たち」という意識を持てるかという試練になるわけです。

母親に多いのは、「子どもの世話で父親どころではない」という意識
父親に多いのは、「俺がパーフェクトに育てる」という意識
そうして、一方を排除して子どもをかわいがるという状態。

母親が、父親がやってくれると楽だなと思う場合
父親は、母親が子どもにかかりっきりで自由になれると思う場合
これらのケースはそれほど問題にならないのですが、

なんか自分だけ「のけもの」になっているという意識を持つ場合が
深刻な家庭崩壊のきっかけになりかねません。

子どもをかわいがるあまり、
相手を寄せ付けようとしないということが、
最近、男性でも出てきたようです。

どんなに子どもにこびへつらっても
あるいは子どもに相手方の悪口を吹き込んでも
効果は実はないんです。

実は、子どもは、父親と母親の区別を
当人たちほどついているわけでなく、
およそ「両親」というユニットで把握しています。

だから、母親の悪口を言ったり
父親を非難することは、
子どもに親の悪口の言い方、非難の仕方を教えているだけです。
やがては、自分が教えた方法で、
子どもに悪口を言われ、非難されるようになります。

そこから盛り返すのは、なかなかしんどいです。

だから、
子どもには、相手をほめることを教えましょう
相手を尊敬している様子を伝えましょう。
子どもが、同じようにほめたり尊敬したりしてくれるかどうかは
怪しいのですが、
怒りの方法は、教えなければ身につきませんので、
少なくとも、自分が相手を責めるように子どもに責められる
ということはないようです。

子育てにおいては、
夫婦は、完全に利害が一致している
というのが科学的な見方です。

また、チームで、お互いの足りないところを補充しあえば、
自分がずいぶん楽になります。

子どもが生まれて、相手に対する不満を
はっきり自覚する場合があります。
子どもにこうなられたら困ると思うかもしれません。

しかし、それはあきらめましょう。
どうあがいても、二人の子どもなのです。
夫婦の弱点に目をつぶって、
相手にないものねだりをしない。
これがベストです。

もし、どうしても成長したい場合は、
話し合って、目指すべき方向を二人で確認して、
草が成長するように
ゆっくり成長することで良しとするべきです。

できないことを決して怒ってはいけません。
本来あきらめるべきことをしているからです。

子どももやがて反抗期になります。
この時、夫婦が「私たち」チームでいることができるか
乗り切る大きなカギになるわけです。

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