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責任感、義務感が強すぎてつぶれるパターン 手を抜いて先発完投をはかるべし。君が代の心の選択 [自死(自殺)・不明死、葛藤]

引きこもり、離婚、破産、自死、
それらの社会病理の原因の一つのパターンとして
本人が責任感、義務感が強すぎるという類型がありそうです。

責任感義務感が強すぎて自滅するパターンというのは、
例えば、引きこもりの場合は、
学校に行く場合は、
試験も、部活も、友人関係も
完璧にこなさなければならないという思いが強すぎて、
そこまでできないから、学校に行きたくない
という視点で理解するべきパターンが結構多いです。

叱責されるとつまづく
友だちからきつい言葉を言われるとつまづく
テストの点数が悪いとつまづく
毎日が一発勝負だと疲れるのは当たり前です。
「失敗しちゃった」と舌を出すことができない。
「ごめんなさい」と認めることもできない。

もう、責任感、義務感で一杯一杯なのです。
さらに、学校へ行けということは、
その上に、責任感、義務感を持てということなので
心には響かないわけです。

負担を軽くして、手を抜くことを教えていく
手を抜いても嫌いにならないよということを
誰かが教えてあげることが有効である場合がありそうです。
ただ、これを教えるのは、
その人のコミュニティーの一員が望ましいと思います。
家族とか。

夫婦関係もそうですね。
相手に100%ほめてもらおうという意識が強すぎると
相手の些細な言動に不安になります。
自分が何か悪いところがあったのではないだろうかという意識ですね。
相手からの提案が
自分への非難だと受け止めたりしてしまいます。

「ああ、ごめんごめん」
と相手を思いやる最低限のことも
心に余裕がなくなっているため、できません。

徐々に相手の行為のすべてが
自分に対する不満の表れだと受け止めるようになっていきます。

完璧にできるわけではない
謝ってすまないこと等夫婦にはない。
今日うまくいかなくても
明日楽しければオーライ
ですし、

二人きりの世界というのは、
そのような不安を感じやすいのですから、
常に、相手を肯定する言葉
「ああ、いいね。おいしい。きれいだね。」
自分に敵意のないことを表す言葉
「ごめんね。気にしなくていいんじゃない。」
ということを習慣化するとよいと思います。

料理がうまくいかなくて悩んでいる場合、
そんなことで悩むことはないのにと思うなら、
よいところをほめるべきです。
こんなもの、慣れていけば形になっていくのです。
うまくないからって病気になることもないでしょう。

気にしているかどうかわからない
はい、それならば肯定しましょう。

多重債務の場合も、
返済日に払わなければならないという義務感が強く、
借りてきて払うわけです。
利息だけが増えていき、
だんだん高い利息のところから借りるようになると
徐々に支払い不能になることは当たり前です。

遅れてもすぐに強制執行になるわけではないのだから、
借りて払うくらいなら遅れて払った方が合理的
という場合もたくさんあります。

責任感、義務感が強すぎるとどうなるでしょう。
それができなければ人間失格という気持ちになるようです。

みんな40点くらいで毎日を送っているのに、
80点取らなくてはならないと思い、
その結果、80点取れないと思うからやらない
ということになってしまうことがあるようです。

責任感、義務感が強すぎるために放棄してしまう。
自分に求めるものが高すぎて投げ出してしまう。
そういう場合も少なくなく、深刻な結果になってしまっています。

野球の桑田投手やマー君は、先発完投型ですが、
すべての投球を全力では投げず
時々力を抜きながら、
長いイニングを投げ抜くわけです。

長時間かかる心臓手術の場合も
ロックや演歌を流しながら行うということを聞いたことがあります。
無駄な緊張を解放して
必要なテンションを持続させているようです。

現代は、瞬発力に評価が集まりがちです。
長期的なスパンでの評価があまり重く見られないように感じます。
短期的な成果を上げなければ、次に行けない
という思考が強すぎるのではないでしょうか。

我が国の国家は君が代です。
気が遠くなるような長い未来まで
脈々と続いていくことを至上の価値として
歌い上げています。

私は、君が代の心に学ぶべきだと思うんです。
君が代の価値観を国民共通のものにするべきだと思うんです。

また、日本には、古来から完璧なものを忌み嫌う風習もあります。
すぐれた感性だと思います。

神を神として崇め奉り
人間は神に及ばないという謙虚さを持って、
おそらく江戸時代までは
そういう価値観を自然に共有していたのでしょう。

素晴らしい、人間観であり、
なくてはならない合理性だったのです。

もっとも、西洋にも
イカロスの翼の話もあります。

できないことはできないという謙虚さを
自分も持つようにし、
その視点で、周囲を見つめ
肩の力を抜いてもらうことと

100に達しないことを決して責めない
100がマックスであるのに200を求めるなんて
無駄なことを当たり前のように要求しない
そういうことを意識する必要があるように思います。





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