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円満調停成立 家族再生派弁護士の本懐 だが、離婚を勧める弁護士に怒りが止まらない [家事]

円満調停とは、
やり直そうという夫婦が、
家庭裁判所を利用して、やり直すための話し合いをする調停です。

これが成立すると、離婚の危機が回避されるのですが、
成立は感動ものです。
大体は、当事者が頑張るのですが、
調停員や代理人弁護士が
危機の原因、考え方、対処の具体的方法等を
一緒に考えて、双方を励まし、
夫婦が改めてやり直そうということを確認しあうのですから、

いつもは殺風景の調停の部屋に
柔らかな日差しが差し込んで、
暖かな気持ちになるのです。
みんながいたわりとやさしさをもって
お互いを尊重し、信頼し、
人間でよかったなと
そういう素晴らしい時間になるわけです。

ナウシカがオームにいやされている
あの名シーンの名セリフそのままです。

家庭裁判所の本来の在り方です。

エレベーターの中で一人になったとたん
ガッツポーズが止まりませんでした。

それはよいのですが、
今は怒りモードです。

なんと、そのご夫婦それぞれ、
何人もの弁護士に相談したそうです。
ことごとく、離婚を勧められたそうです。

「ふざけんなよ!なんだそれは!」
という怒りがあとからあとから湧いてきます。

この事案は、ご夫婦それぞれ、
できることならやり直したいということで
そろって家庭裁判所に円満調停を申し立てた事案です。

対人関係学的な観点から
妻の不安と夫の困惑を理解できれば
改善する展望が大きくあることは一目瞭然でした。

なぜこの事案で離婚を勧める。

前に書いたように、
(あなたの妻が弁護士に相談すると離婚を勧められるのは理由があることでした)
http://doihouritu.blog.so-net.ne.jp/2015-02-08

おそらくその弁護士たちは、
夫婦の解決方法に離婚というスキルしかなかったのでしょう。

ふざけるなと思います。

不完全な人間が手探りで人間関係を続けていくことが
夫婦であり家族なのではないでしょうか。
人間の言葉を額面通りしか受け取れないならば
少なくとも家族関係の相談を受けないでほしい。
人間の弱さや不安、自己制御が不安定な状態ということは
誰でもあることなのです。

対人関係学のツールがないとしても
やり直そうと思っている人たちなのですから
一緒に考えることくらいできるはずです。

なぜ離婚や別居を勧めるのでしょう。
そうすることによって、家族が崩壊することに
深刻な問題が生じるということを
どうして考えられないのでしょう。

怒りが止まらないのです。

お二人にはお子さんがいらっしゃいます。
お子さんからの手紙を読ませていただきました。
お子さんの方が
親御さんの心情を洞察して、
お二人に対して愛に満ちた道理ある発言をしているのです

やり直そうとする二人を離婚させて
子どもの健全な成長をどのように図るのか、
自分にはそんな責任はないから構わない
子どもがいることを
なかったことにするような仕打ちだと思います。

ふざけるなです。

弁護士の仕事を理解できないのだと思います。
人間の人生にかかわるということを
考えることができないのだと思います。

ユーザーである国民は
弁護士の粗製乱造にもっと目を向けるべきです。
ご自分のことなのです。
弁護士が、利益を追及する構造に
目を向けるべきです。

今回のご夫婦は、
結局離婚を勧める弁護士への依頼を
断り続けました。
ようやく最後に私のところへいらっしゃいました。

お子さんに代わって
ありがとうございますといいたいくらいです。
未熟な弁護士に惑わせられず
よくぞたどり着いていただきました。

「絶対に、円満調停を成立させる」
ものすごい意気込みで
分析と知識補充を行いました。
全人格を上げて臨んだ調停でした。

それだけに、
離婚を勧めた弁護士たちは、
もう夫婦間の相談にはのらないように
忠告したいと思います。

この方々は、離婚をしないで済みましたが、
弁護士の言うことを真に受けて
なんとなく違うと思いながら
離婚していった夫婦があるかと思うと、

そのなかで、
いるのにいないかのように扱われた子どもたちがいるかと思うと
背筋が凍りつく思いです。

夫婦間の問題を解決するのは
法律ではない
弁護士は、法律の知識があればできる仕事ではないのです。





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