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人生に必要なものは、無駄な時間、何もしない時間 過労自死予防研究 survivor1 [自死(自殺)・不明死、葛藤]

私と心理学者の先生方と共同で、
過重労働の職場で自力で自分の異変に気が付き、
職場を離脱した方々から事情聴取をしています。
メモ代わりに、連続してアップします。

自死する人の多くは、自死をする直前の段階では、
このまま苦しみ続けるか死んで苦しみから解放されるかという、
二者択一の選択肢だけが残されているようです。

では、どうしてそうなる前に気が付かないのか、
どうすれば踏みとどまることができるのか、
その研究ということになります。

今回事情聴取をした方々の共通項としては、
仕事を離れる時間(日数)があったという事情がありました。

ある人は、入院のために数週間仕事を休みました。
ある人は、ゴールデンウィーク中に変化がありました。

その時間の中で、彼らは何をしたのでしょう。
実は何もしませんでした。
何もしないことによって、自分を振り返ることができたようです。

考えてみれば、確かに
忙しい日々を送っていると、
自分の変化という抽象的なことは
後回しになってしまっているかもしれません。

悩みごとがあると
そのことだけに考えが言ってしまいます。

また、現代社会は、
何もしないことが否定的に評価されることがあります。
日曜日にぼーっとしていて、
洗濯もしないと、食事も作らないと、
誰かに叱られそうな、
そんな感覚を持ったことはないでしょうか。

しかし、現代社会は、ある程度のお金さえあれば、
食料を探すために命をかけての山を歩き回る
ということはないですし、
寒さに凍え死ぬということもめったにないわけです。

何もしない時間があっても
本当は困らないはずです。

それにもかかわらず、常に
何らかの行動をするように、精神的に追い込まれている
ようなところがあるのかもしれません。

なんか疲れがたまったな
なんか、面白いということがなくなったな
無理に、元気を演じているな
可愛いとかかわいそうだということがなくなったな
という自覚がある方は、
思い切って一週間、
何もしない日を作ることをお勧めします。

そこで何をするのでしょうか?
何もしないのです。

眠る、食事をとる以外のことを極力しない。
できれば、家族から離れて一人になるとなおよいでしょう。

なにもしなければ、
どうやら勝手に考えが浮かんでくるようなのです。
しかし、何も考えずにそのまま日数が終われば、
それはそれでよい結果だということになります。

今の自分に疑問を持ち始めたら、どうしましょう。
まず言葉にするということがよいそうです。
できれば紙に文字で書く。パソコンでもよいでしょう。

言葉にしなければ
堂々巡りを繰り返すだけだそうです。
誰かに話す(それを自分で聞く)、字を書いて読む
ということが、良いようです。


なんかおかしいという言葉が出て来たら、
おかしくなかったころを探しましょう。
あなたの記憶の中の「過去のあなた」は
今のあなたと比較するための
一番良いサンプルということになります。

違いを文字で並べてみましょう。
順番を気にしないで箇条書きでよいです。

今と過去の自分を比較して
自分の今の状態を言葉にしてみましょう。

あまり入り込まないで
話を聞いてくれる人に
聞いてもらうことも良いようです。


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