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過労死、過重労働でうつ病等にかからないために、他人軸から自分軸への切り替えが必要な人、必要な状態のサンプル付survivor6 [労災事件]

平成28年11月26日土曜日1時30分頃から
(時間は詳細が決まれば改めてご報告します。)
三越定禅寺通館6階で、
厚生労働省主催の過労死防止啓発シンポジウムが開催されます。

宮城県のシンポジウムの様子が見えてきましたので、
先出しでお知らせします。
宮城県の企画では、
大学の心理学の研究者が
過重労働によって精神的に問題が生じて
会社を退職した人2名、休職後復帰した人1名から
長時間、事情聴取を重ねて分析を行った結果をご報告し、
パネルディスカッションの形で、
理解を深めていくという形式となる予定です。

実際に大学の研究者グループや弁護士グループと
事例検討は重ねており、
だいぶ迫力のある報告となりそうです。

そして、声の出演となると思いますが、
実際にうつ病に苦しみながら克服して
現在仕事や趣味に、生き生きと活動されている方の
ご報告も予定しております。

みやぎの啓発シンポは、
事実に基づいて、労働者の実際の事例を検討できる
そうして、どうしたら、過労死の手前で引き返すことができるか
ということを実践的に話し合われるということになります。

これから、小出しに宣伝をしていくこととなるのですが、
第1弾です。

実際に、うつ病になっても、自分がうつ病になっていると
気が付くことはなかなか大変です。
仕事がつらいと感じても、
会社からすれば、この仕事をいついつまでに
仕上げてしまわなければならない
という発想になっている人が多いので、
仕事を少し休もうという発想になりません。

辛ければ、もっと頑張らなくてはならない
という発想のようです。
過労死の悪循環に入っていってしまっています。

休もうとか、やめようとか、自分には無理
という考えをもつことができないようです。

その原因として、
物事を「自分軸」で考えられず、
会社という「他人軸」で考えてしまっていたと
労働者の方はおっしゃっていました。

自分軸で考えるというのは、
自分の状態や、自分の望み、自分の気持ちを第一に考えることで、
そうすると、
「この仕事を終わるまでやっちゃうと
家族との時間がなくなるから嫌だ」とか
「やるのはいいけれど、残業代でないならやりたくない」
と思えるのです。

そうして、会社の仕事は山積みだけど
自分の状態はいっぱいいっぱいだから休もう
という発想に初めてなれるわけです。

これが自然にできる人は、なかなか過労死にはなりません。
過労死になる人は、このような発想ができない人です。

他人軸というのは、逆に
「今日は、子どもの誕生日だから早く帰ってと言われていたけれど、
 この仕事、誰もやらないで帰っちゃったから
 自分がやりぬかなきゃならない」
とか、無理とか困難とかいうのは甘えであり、
「(会社にとって)やらなければならないことは、
 泣き言をいっている暇があるならさっさとやるべきだ。」
「やらなければ自分がだめな人間に堕落する」
と思うようです。
「寝てないし、大変つらいけれど、
 仕事がある以上やるのは当たり前」
という発想になるわけです。

少し難しい言葉を使わせていただければ
自分のモチベーションが、自分の情動となるのではなく、
会社だったり、上司だったりの情動で決められる
ということになります。

自分からすすんで、会社に支配されている状態です。

会社に一方的な責任がある場合が多いですが、
性格に起因する場合もありそうです。

こうなると、自分の体調は行動の理由になりません。
「疲れているから仕事を休む」という流れにはならず、
「疲れているから仕事が余計大変だ」くらいで終わります。
無理を重ねていって、過労死に近づくわけです。

仕事を続けているうちは、他人軸から自分軸に
切り替えることは難しいです。

今回調査した労働者の方たちは、
一人は、病気休職をして、自分軸を取り戻した方
一人は、会社の長期休みで、自分軸を取り戻した方、
一人は、会社からメンタルチェックの結果
休職を命じられたという方です。

お二人は偶然、自分軸を取り戻すきっかけがあった
ということになります。
そうでなければ、もしかすると、
今頃精神的不調が重い状態になっていたかもしれません。

大きな会社では、このような制度があるのですが、
制度や担当者との信頼関係が無ければ
休職をしても回復しないことがありそうなのですが、
このことは後程お話しするとしましょう。

問題は、そういう制度のない会社の場合に、
どうやって、意識的に、自分の状態が
自分軸にあるのか、他人軸となってしまっているのか
ということに気が付くか
その方法にあります。

このあたりが、シンポジウムで議論できればよいのですが、
なかなか難しいところかもしれません。

ただ、以下に述べる方、以下に述べる状態の方は
自分の軸足について、休みを取るなりして検討するべきです。

<性格編>
がんばり過ぎ・やり抜き症候群の人

・ 仕事を途中にしていると、なんだか気持ちが悪い。最後までやっておこうと考えてやり抜く人。
・ 同僚とは言え、他人に見せる文書ならば、きれいに飾って色分けしながら作成したい。
・ 職場内の文書に、表紙を付けたり製本する人。
・ やるべきことは時間がかかってもやりきらなければならないと思う人。
・ 同僚や上司が、すぐにあきらめたり、熱心に仕事をしないことに不満を感じている人。
・ どうして同僚が、きちんと仕事を仕上げないのに、上司は注意しないのだろうと考えている人。
・ 同僚が途中で仕事を放り投げるなら、自分が変わってでもやり抜いてしまう人。
・ 手を抜くと、「自分がだめになってしまいそうだ」と感じる人
・ 「不可能」とか「できない」、「困難」という言葉はいいわけだと思っている人。
・ 社内プレゼンで、パワポで動画やアニメーションを入れる人
・ 上司などから遠慮がちに、「メリハリが大事だよ」と言われている人

<状態編>
うつ病のかかり始め
・ テレビや映画を見ていて、「今までだったらこんなシーンで泣いて(笑って)いたなあ。」と思って、泣いて(笑って)いない自分に驚く時
・ 今まで興味をもっていた趣味のことに興味がなくなり、例えば毎月買っていた雑誌を買うのが億劫になっている時
・ 13日連続勤務をしている時
・ 笑顔を作るとき、「笑わなければならない」と思って作る時
・ 笑顔を作った後、ふざけて見せた後で、どっと疲れが押し寄せてきた時。特に寝込んでしまう時。
・ 今までおいしいと感じていた食べ物、飲み物の味がわからなくたった時。
・ 酒の種類、銘柄にこだわらなくなった時。
・ 「自分が悪いんだ」、「自分には能力がない」、「失格だ」と思うと、少しホッとする
・ 楽しそうにしている人みるとイラつく時
・ ゆっくり物事を考えられない時、集中できない時。細かいことを見逃すことが多い時
・ 掃除や片付け、料理が、疲れるし、どうやればよいかわからなくなる時
・ 可愛いと思えることがなくなったと感じた時
・ 世の中が消えてなくなればよいと考えている時。
・ 自分は大切にされる価値がないと感じた時
・ 大切にしていた物、習慣が、どうでもよくなった時

当日同じものをシンポジウムで配布する予定にしています。
求められれば説明をしたいと思います。
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