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子ども会えない親の仙台会合第2回目を開催しました。チーム灯り(仮称) [家事]

先日、第2回目の会合がありました。
配偶者が子どもを連れて家を出て行ってしまったため、
子どもと会えない親の集まりです。

その前の月に、私が
「子どもに会えない理由と夫婦問題の支援の在り方」 と題するお話をさせてもらって、
その流れで第1回の会合をもち、
その時に、第2回目の日にちを決めていました。

第1回目に参加された方の中には
東京や神奈川からいらっしゃった方もいましたが、
今回は、宮城県限定でした。
新たに2名の方が参加されました。

居酒屋の小上がりを予約して、
仕事が終わった順番に駆け付ける形です。

その都度、乾杯を行い、和やかに会は進みます。


今回新たに2名の方が参加したので、
自己紹介を兼ねて、
ご自分の子どもに会えなくなった状況を
お話されました。

子どもに会えない事情はそれぞれ違いますし、
不十分ながらあえている人、全く会えない人、
子どものうち一人とは会えるけれど
他の子どもとは会えないとか
本当にバラバラです。

共通点は、
ある日突然子どもと引き離されたということ、
配偶者暴力があったわけではないこと、
何らかの形で行政や警察が関与しているということ、

今回の参加者は、男性だけでしたが、
みんな妻が、何らかのはっきりした理由で
不安を病的に感じていることも共通でした。

精神疾患に罹患している方、
身体的な病気の合併症、
悲惨な出来事があって強度のストレスを感じている人
職場の人間関係で悩んでいた人

大体は夫が妻の相談に乗っていた人たちです。
夫は、かなり詳細に、出来事やその対応、
専門的な疾患名や検査結果、服薬している薬を覚えています。
一緒に苦しんで、一緒に戦っていたのです。
でも妻は、そのことの記憶を失っているようです。

ある日突然子どもを連れて、夫のもとから去ってゆきます。

裁判所などでは、子どもが会いたくないからといって
面会すら拒否しますが、
いざ面会になると、
子どもたちは喜んで別居親と面会をします。

顔を見たとたん、「パパだ」と言って走ってくるお子さん、
最初は、「私はパパとは会いたくないんだ。」
と言いながら、いつしか夢中になって遊んでいるお子さん。

だけど、どんなに小さいお子さんでも、
面会終了の時間になると、
手のひらを返したように別居親に冷たくなり、
同居親の手に縋りつくように離れていくそうです。

実際の面会交流に立ち会った時にも
そういう姿を見たのですが、
けっこう共通のようで、
同居親に子どもながら気を使っているようです。

そんなことがわかるのも
ある程度の人数の話を聞けるからでしょう。

誰がどのように苦しいということは
あまり語られません。
淡々と事実が述べられることが多かったです。
事実を述べさえすれば、
みんな自分の経験に照らして苦しかったろうねと
そういう反応をするので、
詳細に語る必要がないようです。

震災の後で、
震災の様子を語らなくてはならないときがあって、
言わなければわからない人にいうことが辛いという経験をしましたが、
同じ経験をして、苦しんでいる方々は、
そのような言葉がいらないのでしょう。

そういうことがあれば当然苦しいし寂しい
それを理解し、理解されているということが実感できる
それが当事者の会の良いところだと思います。

もう一つ、
この会のメンバーは、あまり怒りを出しません。
大体は、子どもを愛しているし、
実は、連れ去った妻にも優しい気持ちを持っているようです。
仙台の会の特徴のようです。

比較的年齢層が高いということもあるかもしれません。

ご自分が退職して、外に出ないで家事ばかりやっていて
ノイローゼになりかけて、
専業主婦の奥さんの精神的な圧迫が初めて分かった
等と言うことをお話しされたりしているのです。

怒りをあらわにしない分、逆に
悲しみが胸に迫ってくるようです。

だけど、皆さん、すぐに打ち解けます。
初めて会ったか、二回目なのに、
小学校の同窓会みたいな
優しい空気が流れます。

当事者の会の良いところは、
特別な努力をしなくても
群れの仲間として
無条件に歓迎されるところにあるかもしれません。

誰かが、偉そうに行動を指図しないということも
居心地が良いのでしょう。
怒らなくてはならない、怖がらなくてはならない
逃げなくては、闘わなくては
そういうことは一切ありません。

来たければ来ればよいし、
来たくなければ来なくてもよいしと
しかしその居心地の良さが
「居場所」なのだと思います。

今回、来ると言ってこれなかった方の中で、
心配の方がいらっしゃいます。
妻が子どもを連れて別居し、
保護命令と離婚調停を起こされて、
うっかりメールをしてしまったら、
何度も警察に呼び出されてノイローゼになってしまいました。

症状が深刻なのですが、
なかなか治療を受けないようです。

また、誘っても、なかなか来ない人たちもいます。
無理には誘わないのですが、
本当は来た方が精神的に良いはずなのですが、
自ら孤立に向かっている印象すらあります。

逆に、ある程度ですが、
問題が解決方向に向かっていて
安定して子どもと交流を図れるようになり、
卒業をしていく人もいます。

それはそれでよいことだと思います。

次回の会合は、
3月24日金曜日6時からです。








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