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甲状腺ノート(非医療関係者)3 甲状腺機能低下症 [進化心理学、生理学、対人関係学]



(甲状腺機能低下症の原因となる慢性甲状腺炎の方が、甲状腺機能亢進症よりもはるかに多いということは、初めて知りました。どうしても伯母が治療を受けた甲状腺機能亢進症の方が多く耳にするということもあり誤解していました。それで、具体的には甲状腺機能低下症が先に解説されることは納得です。)
アメリカでは人口の10%がこの病気にり患している。
<甲状腺機能が低下する原因>
慢性甲状腺炎、放射性ヨードや薬で活発すぎる甲状腺の治療を行った場合、結節や甲状腺腫、バセドウ病あるいはがんの治療のため、甲状腺の一部または全部を取った場合、ウイルス、以前頭頚部への放射線照射を受けた場合、食餌中のヨード欠乏、薬物の相互作用によるもの(アミオダロンやリチウム、インターフェロン、およびインターロイキン-2で起こるような作用)の外、先天性のもの等様々な要因がある。(あれ?インターフェロンってC型肝炎とかの特効薬だった薬ですよね。自死対策の文脈では、うつ病の副作用があると習いました。インターフェロン→甲状腺機能低下→うつ症状という流れもありそうですね。)
<甲状腺機能低下症の身体的症状>
全身の疲労、体重増加、関節や筋肉の痛み、筋肉がつる、便秘、皮膚の肥厚、皮膚が乾燥し、青白くなる、髪がもろくなる、眉毛を含む脱毛、暖かい時でも寒く感じる、乳房から母乳様の分泌物が出る(乳漏症)。
<症状も悪化による他の症状>
声がしゃがれてきて、低くハスキーになり、話し方が緩慢。発音不鮮明。顔のむくみ。聴力の低下。手のひら等の皮膚が黄色味を帯びてくる。足のむくみ、ちょっとした運動での息切れ、心拍数の減少、血圧上下、甲状腺機能低下症の人の21%に高血圧との見積
<その他の重要な影響>、
高コレステロール血症、そのため冠動脈疾患(心臓の動脈が硬くて内腔が狭くなること)感染に対する防御力が低下します。甲状腺機能低下症になると、真菌やウィルスに感染しやすくなり、生殖機能が悪影響を。重症の甲状腺機能低下症の女性では、月経時の出血がひどくなったり、あるいは月経が止まってしまう。重症の甲状腺機能低下症の人の多くは、手足のしびれやぴりぴりした感覚、すなわち退行性の神経疾患、手根管症候群。
• 筋障害、筋力低下、(CPK)のレベルが高くなる筋組織の障害。筋肉収縮後、なかなか弛緩しない。筋肉量が過度に増加する(子どもで見られる)。痙攣発作
平衡性が失われたり、足元が不安定になったり、調和した手足の動きができなかったり、震えが起こる場合あり。
その他に重症の甲状腺機能低下症を示す身体症状で、誤診されやすいものには消化器系と呼吸器系の症状があります。
便秘、腸閉塞および、希に腸管穿孔、睡眠時無呼吸、脳内の呼吸調節機能の障害、胸水
甲状腺機能低下症の身体への影響は人によって様々に異なる。粘液水腫昏睡に陥った人は(低体温症)、(低血糖症)、人工呼吸器を必要とする場合が多。
(ありとあらゆる症状があるみたいです。これがポピュラーな疾患なのに、つまり私もかかっている可能性があるというのに、何一つ知りませんでした。日本ではどのくらい患者さんがいるのでしょうか。もっと啓蒙が必要なのではないでしょうか。)
<甲状腺機能低下症の精神症状>
甲状腺機能低下症の精神的影響は、一人一人様々に異なる。
<違いが出る理由>
性格、以前気付かれることのなかった境界型、は隠れた精神症状、環境や社会経済的ファクター。(本体的な症状と周辺症状というか、症状の出方は環境でずいぶん違うのでしょうね。)
<精神症状>
うつ病、眠気、物忘れ、感情的の不安定、意欲の喪失、注意力や集中力が減退、物事への興味がわかなくなる、思考や話の速度が遅くなる、怒りっぽくなる、(広場恐怖症)、視聴覚的幻覚およびパラノイア妄想(希で、非常に重篤な甲状腺機能低下症にのみ)
• 痴呆(一般に、長期間にわたって重篤な甲状腺機能低下症が続いた場合)、躁的行動、
注:ほんのわずかな甲状腺ホルモンの不足であると考えられる場合であっても気分や感情の乱れが起こる可能性がある。
多くの人に生涯安定したままの軽度の甲状腺機能低下症があると思われる。
身体的あるいは精神的症状のどれかがある人は、医師にTSH(甲状腺刺激ホルモン)検査をしてもらう。精度は高い。
<一番多い症状としての疲労、そしてうつとの関連>
いちばん多い(そしていちばん目立つ)不活発な甲状腺の症状は疲労。
身体的要素(代謝速度が遅くなるため)
精神的要素(うつ病と関連したもの)
うつ病と知能の喪失がいちばん多い不活発な甲状腺の影響。《第5章》
過眠は、うつ病からきている。
たくさん眠るようになった甲状腺機能低下症患者の多くが、意欲がなくなり、たとえいつも楽しんでやっているようなことであっても何かしようという気になれないと訴える。あたかも穴の中でもがいているように感じることがあります。不活発な甲状腺のある患者には、著明な不安症状や多岐にわたる認知障害が出ることもある。
身体障害不安
不安はありふれた甲状腺機能低下症の症状
不活発な甲状腺がその人のストレスに対処するメカニズムを変えてしまい、自尊心が低下するという事実が症状としての不安が目立つ理由。また、恐怖や自己不信も記憶や集中力の欠如を認識することによって混じってくることがよくある。
特に女性:自分に“魅力がない”と思い始める、人前に出るのを嫌がる
頭痛、筋肉のつりや痛み、そして脱毛などの他の身体症状が現れるようになると、それにつれて悪化していく可能性あり。
なるほど、この悪循環の結果がパニック障害なのだとするとイメージしやすいですね。
頭の霧
ある患者が甲状腺機能低下症の精神的影響を私に“頭の霧”と述べた。
細かいことや名前、あるいは何かあったということも覚えられなくなる場合。甲状腺ホルモンレベルが低くなったことで、正常な場合脳が持っている思考を把握したり、処理したりする力の一部が失われるのです。
ちょうどよい言葉を思いつくことができない。
軽度の甲状腺機能低下症への挑戦
軽度の甲状腺機能低下症とその身体や精神の健康への影響はますます広が
軽度の甲状腺機能低下症がコレステロールレベルの上昇や不妊、流産、疲労、そしてうつ病の一因となっている可能性がある
軽度の甲状腺機能低下症を治すことで、総コレステロールと“悪玉”コレステロール(LDL)のどちらも下がる)。
冠動脈硬化がある女性は心疾患のない女性より軽度の甲状腺機能低下症に罹っている可能性が高い
いちばん多い身体症状は、疲労と皮膚の乾燥、そして寒さに耐えられなくなること。女性の中には軽度の甲状腺機能低下症のために月経がひどく、期間も長くなる人がおります(過多月経)。
うつ病の症状が出たり、あるいはうつ病に罹りやすくなること
ヒステリーや不安、身体的愁訴を度々訴える
記憶力減退や集中力の問題、最近の記憶と視覚的記憶のどちらも損なう
パニック発作を起こしやすい
コレステロール値の高い人は、医師にTSHの検査をしてもらうようにしてください。35歳以上の女性であれば、医師に5年毎に甲状腺の検査をしてもらうようにしてください。すでに軽度の甲状腺機能低下症であると診断された人は、おそらく生涯にわたって治療が必要になる。
(ただ、治療によって改善されているらしい。)
もし、かかっている医師が甲状腺ホルモンの欠乏が治療が必要なほどのものではないと言った場合、このことを聞き入れてはなりません。反対に、甲状腺の病気に詳しい専門家の意見を求めるよう強く要求してください。
甲状腺機能低下症の進行につれて、精神的影響も大きくなり、仕事や人間関係にも悪影響が出てきます。そして、その人はまるで溺れているような気持ちになるのです。
甲状腺機能低下症と加齢
要するに、高齢になっていくということは、甲状腺ホルモンの活性の減少を伴うものなので、その影響が出やすいということらしいです。問題は、このことに気が付かない場合、別の治療をされたり、歳のせいにされて治療されないということらしいです。きちんと専門医で検査した方がより快適な生活ができるかもしれません。

<加齢による症状>
精神錯乱や体重減少、食思不振、繰り返し転倒する、痛みや疼痛、衰弱、筋肉の硬直(これはパーキンソン病と間違われる可能性があります)、失禁、およびうつ病その結果、表面上は加齢そのものとそっくりなため、甲状腺機能低下症が気付かれないままに過ぎ、時間が経つうちにひどくなってしまうことがあります。
本当のところ長く続いた甲状腺機能低下症が主な原因であると思われる場合であっても、アルツハイマー病に罹っていると思われている人がおります。
アルツハイマー病と診断された場合、医師は通常、甲状腺機能低下症の検査も行うようにしますが、そうすることで甲状腺機能低下症であることが判明した場合に認知能力の衰えを甲状腺ホルモン療法で鈍らせることができます。
この後、先天性甲状腺機能低下症の説明がありますが割愛します。

本記事は田尻クリニック様のホームページに掲載されている
https://www.j-tajiri.or.jp/
「書籍の翻訳」の中の「甲状腺の悩みに答える本」の読書ノートです。
原題と著者は、[The thyroid solution] by Ridha Alemです。


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