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甲状腺ノート4(非医療関係者)甲状腺機能亢進症 [進化心理学、生理学、対人関係学]


甲状腺機能亢進症の患者は、ポジティブな状態に見えることがあるので、医学的、精神科的治療を必要とする人には見られないことがある。
甲状腺機能亢進症の徴候
<身体症状>影響をすべて挙げれば、何十という症状。
全身的
体重減少(希に、体重増加)、疲労、震え、暑く感じ、暖かかったり、暑い気温に耐えられない。落ち着きがない。喉の渇き。脱毛、目がひりひりする。
皮膚
汗をかく量が増える。温かく、湿った手、かゆみ、蕁麻疹、爪がもろくなる。
心臓
心拍が速くなる。心悸亢進、息切れ、胸痛、不整脈、心筋損傷→心不全 僧帽弁逸脱症候群
消化器系
舌の震え、空腹感が増し、食べる量が増える。お通じの回数が増える。
筋肉
脱力、筋量減少
生殖器系
月経不順、月経が止まる、妊娠し難くなる。
その他骨粗鬆症
男性のほぼ3分の1に乳房の肥大
女性では、甲状腺疾患と乳がんとの間に何らかの関係がある可能性
甲状腺機能低下症がそうであるように、甲状腺機能亢進症患者が経験する身体症状や感情的症状のひどさは、甲状腺ホルモンレベルの上昇の程度と必ずしも一致しない。
甲状腺クリーゼ。これは精神荒廃、高熱、極度の興奮状態、そして時には心不全や黄疸も伴う。恐ろしい。
甲状腺機能亢進症の精神的影響
単に神経質とか多動性と言い表されることが多いが、この言葉はもっと深層にある精神的、行動的不安定性を隠す。多くの医師の頭には、神経質という言葉から精神的影響よりむしろ身体的影響(絶え間なく動き、うろつきまわらざるを得ない)が浮かんでくる。
医師は甲状腺機能亢進症患者に起こりがちな多種多様な精神的影響を重要視しない。甲状腺機能亢進症が原因となり、事実上どのようなタイプの精神病であれ突然発症することがある。
不安やパニック感がおそらくいちばん早く現れ、甲状腺機能亢進症でいちばん目に付く症状。(あれ?甲状腺機能低下症の場合も不安だったな。)
<時間が経つにつれて現れる精神的影響>
不安、夜間不安、パニック発作、うつ病、現実のものであれ、想像上のものであれ、身体症状を過度に気にする、感情退避、支離滅裂な思考、罪悪感、異常なほどのおこりっぽさ、極度の感情的動揺、一連の奇妙な行動の出現、パラノイア、攻撃性(やっぱり不安やうつ病がでてくるのね。低下症と共通)
高揚感から現実遊離まで
自信と衰えることのない幸福感が特徴だが、それが安定した状態にあることはめったにない。大多数は躁うつ病。
私の数人の患者が、甲状腺機能亢進症の高揚状態は強力な精神改変剤を飲んでいるようなものだと比喩したことがある(覚せい剤みたいなものだろうね)。
時には幻覚や幻聴。
医学の進歩で甲状腺機能亢進症が原因で精神病の段階まで進む患者の数は大幅に減。

どうしようもない怒り
軽躁病やうつ病、あるいは不安のどれを呈していようと、脳に過剰な甲状腺ホルモンが達すると、見たものや経験したものに対する感情的反応が過大なものとなるのが普通。このような反応は感情退避(うつ状態の要素であることが多い)またはそれとは逆に、感情のコントロールが利かないという形で現れる。ほんの些細なことにいらいらすることが多くなり、それが怒り、時には攻撃や暴力を振るう引き金。
自分の怒りが鬱積していくように感じ、そしてそこにいる人が誰であれ、がみがみどなる。一体どうして自分がこうなったのかわからない。
わけのわからない言動、不用意な発言。
不安の波
純粋な不安障害の形をとらない。心配がひどくなり、安心できないとか自信のなさ、また気が変わり易いという気持ちが全体的に気分の浮き沈みや怒り、物事に集中できないこと、そしてあいまいな記憶などによって悪化し、拡大されたタイプ。これらの精神的影響が互いに悪化させ合うことも多く、その結果非常に乱れた精神状態。内部からわき上がって来る不安と共に、パニック発作もよく現れる。
血液中の甲状腺ホルモンが急激に上がり、脳細胞が甲状腺ホルモンであふれかえると、異常な感覚、あたかも息ができなくなっていくようにな感じ、自分の魂が今にも離れて行きそう。心臓が早鐘のように打つ、手のひらが汗で湿り、それから全身にどっと汗をかく。次に自分の体をコントロールできなくなります。今にも気を失いそうに感じる。めまい。自分の回りの世界が奇妙に見え、ほとんど識別できなくなる。
おびえ、絶望感が高まり、徐々に引いて行った後、すっかり消耗、文字どおり疲れ果てる。→ 体や精神、そして自分自身に起こったことを理解しようと理由をつけ。
症状がどんどん悪化→理解しようとするがが、結局はただ疲労しか感じなくなるまで、予期せぬ時に発作が起きるので、大事な時に発作が来るのではないkという不安。悲哀の波が繰り返すので、家族は別人になったと感じる。
自分の怒りを抑えるのが困難になり、誰かにひどく意地悪な応対。
うつ病
甲状腺機能亢進症が精神科に入院しなくてはならないような臨床的うつ病を起こすことは希(9)。一部の人では、抗鬱剤が状況を悪化、抗甲状腺剤でうつ病が消える場合があり。長続きしない。頻繁に繰り返す。
筆者は、持続性うつの患者を経験。大うつ病に移ってしまうケースを警告。事実、広汎な不安障害を伴う大うつ病は一般集団に比べ、甲状腺機能亢進症患者にずっと多い。
身体的、精神的疲労
甲状腺機能亢進症でも、疲れと極度疲労が初期症状であり、またいちばん目立つ症状。
精神的苦痛の差は、甲状腺機能亢進症の程度が様々であることだけでなく、一人一人の気質が違うため。甲状腺ホルモンレベルが非常に高い人の中に、精神的影響がほとんどないか、全くない人がいる反面、境界型あるいは軽度の甲状腺機能亢進症の人の中に相当ひどい不安や疲れ、うつ病、および気分の浮き沈みに悩む人も。
軽度の甲状腺機能亢進症
最近、軽度の甲状腺機能亢進症、TSHレベルの低下を起こしているものと定義軽度の甲状腺機能亢進症はバセドウ病、または過剰な甲状腺ホルモンを作り出す甲状腺のしこりによるものが多く、また甲状腺ホルモン剤の飲み過ぎによっても起こる。
<軽度の甲状腺機能亢進症>はうつ病や心悸亢進、体重減少、暑さに耐えられない、食欲亢進、発汗量の増加、そして手指の震え。いらいらしたり、不安になる。ほんのちょっとした甲状腺ホルモン過剰が長い間に骨喪失を起こすこともあり、これは特に閉経後の女性に多く見られる。わずかな甲状腺ホルモンの過剰が閉経前の女性の骨に悪影響を与えることもありますが、このマイナスの影響はエストロゲンにより打ち消される。高齢者では心拍異常。循環器の健康状態を低下。
職場での甲状腺機能亢進症の人
仕事がうまくやれなくなることが非常に多い。極端なケースでは、患者が精神的にも感情的にも廃疾状態。要求に応えることができないため、仕事を止めたり、解雇も多く、また他の仕事を求める際も、面接中に自分をうまく抑制できない(例えば、奇妙な行動や短気であるところを見せてしまう)。
甲状腺機能亢進症を起こす他の病気
70%をバセドウ病
バセドウ病と間違われやすい、別の甲状腺疾患
孤立性中毒性甲状腺結節、または多結節性中毒性甲状腺腫
無痛性甲状腺炎や亜急性甲状腺炎
高齢者の甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症は高齢者にはきわめて多い。高齢者では甲状腺機能亢進症の影響が若い人とは違った形で出ることが多い。心房細動のような心臓病、便秘(甲状腺機能低下症に特有の症状)やうつ病、脱力を起こすような筋量の減少などが非常に多くなる。甲状腺機能亢進症のために起こる筋肉の脱力のため、高齢者が転んだり、大怪我を負いやすくなることがあります。正しい診断がなされる前は、転ぶのは他の病気のせいだと思われることが非常に多い。
高齢者では甲状腺機能亢進症の経過がはっきりせず、他の多くの健康上の問題とそっくりであるため、病院の医師であってもこの病気の診断を誤ることが多い。
高齢者の精神的変化は見逃されたり、年のせいだと思われることが非常に多い。引きこもりがちになり、うつ病が出ることが多い。痴呆や錯乱、無気力として現れる頻度が高い。せん妄さえも。
“無気力性甲状腺機能亢進症”になることがよくあります。これはうつ病や無気力、および知的混迷が特徴。疲労や身体および精神活動の低下、無表情な
最終的には、不安や行動の変化、気分の浮き沈み、怒り、ストレスにうまく対処できない、認知能力障害、仕事についていけない、そして家族関係の問題などが混じり合った状態になることが多い

本記事は田尻クリニック様のホームページに掲載されているhttps://www.j-tajiri.or.jp/
「書籍の翻訳」の中の「甲状腺の悩みに答える本」の読書ノートです。
• 原題と著者は、[The thyroid solution] by Ridha Alemです。


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