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女性の権利の主張によって、最も保護、支援の必要性の高い女性が苦しんでいるということを知ってもらいたい。 [家事]


どうも女性の権利を主張する人は、
母親である女性は、
子育てして、
仕事をする時間がなくて、収入がなくて
それに対して父親は
収入があって、
子育てをしないで
という前提を作っているのではないかと思われます。

その結果、
別居親が支払う養育費や婚姻費用をなるべく高くする
ということを主張されます。
これが女性の保護につながると信じて疑わないようです。

また、女性は子どもを連れて別居しているので、
子どもが現在いるのは母親のところだから
子どもが今一緒にいる親を親権者や監護権者にするようにと
主張するようです。

大変困っています。
少なくない女性たちが大変迷惑しています。

実際は
夫が働かない、あるいは働けない事情があり
妻のパート収入だけで生活している家庭は
少なくありません。
または夫も妻も非正規雇用労働者で
妻の方が収入が高いということも珍しいことではありません。

また、子どもを父親のもとに残して
自分だけが単身別居するケースだって珍しくありません。

特に精神的に疲弊していて
正常な判断力が無くなったり、
現状に抵抗しようという精神的体力が消耗しきってしてしまい、
不本意ながら子どもを置いて出ていくわけです。

特にそれが、夫の暴力による結果
精神的に消耗しきっている場合は
そのことを女性に不利に考えられると
本当にどうすることもできなくなります。

多くのケースで、
女性の精神的消耗が暴力の結果だということに
気が付かれていません。
本人自身が気が付いていないのです。

よくよく話を聞くと
暴力というのは1,2度くらいだとしても
頭部に対する激しい暴力が行われて以来
常にびくびくして生活するようになり、
緊張感が高まっていき、
過敏になり、悲観的になって、自暴自棄になっていき
精神が消耗しきってしまうということが
実際はあります。

こういう場合は、自分の精神状態の変化だとしても
自分でもよく分からないままただ苦しいだけだった
ということが本当は多くあります。

ところが、本人も、代理人も裁判所も
そのことを見過ごしてしまっています。

配偶者暴力の対策というのは
「モラハラだ」、「あなたは悪くない」というような
安易な支援では
本当に救済が必要な人が救済されないようになっているわけです。
もっと、リアリティーを引き出すための
知識と技術と時間が必要なのです。

だから、子どもを置いて出ていかざるを得なかった母親は
より重大な精神的損害を受けていて、
より救済の必要性の高い人間である場合が多いのです。

連れ去り優位型の実務は
本当に救済が必要な女性が救済されません。
また、子どもの健全な成長も
正当に考慮されません。

現状の女性保護の主張は
すべてが大ざっぱで安直なのです。

子どもにとってだってそうです。
父親と母親の対立に巻き込まれてしまい、
本当はみんなで暮らしたいのにそれが言えません。

どちらかにつくように大人たちから選択を強制されます。
どちらかでなく両方だという選択肢は
大人によって子どもから奪われているのです。
この結果
子どもはより保護の必要な親を選択する傾向にあります。
年齢が高くなるとそれは顕著です。

お母さんは、友達も多く両親も支援している
お父さんは、いつも暗く、独りぼっちだということならば
年齢の高い子ほどお父さんを選択する確率が高くなります。

趣味的な生活をしていて収入がなくても
自分の自由を認めてくれる大人と一緒にいたい
塾や進学の援助や、健康状態の配慮よりも
干渉されない生活を望むということはあるでしょう。
また、仕事をしないで孤独に震えている父親のそばにいてやりたい
ということも当然あるわけです。


その結果、
子どもが今父親のもとにいるから
父親の監護能力の無さを一切考慮しないで
父親が親権者だ、監護権者だという決定が出てしまうのです。

あたらしい基準の増額された婚姻費用や養育費を
非正規雇用労働者の母親が支払わなくてはならなくなるのです。

こういうケースは決して稀ではなく、
現在では増加傾向になっていると思います。

いつもは逆です。
母親は育児で就労できない、
父親は一人暮らしで働いて収入を得ている。
養育費は高額であればあるほど良い。
母親が子どもを連れて出てきたので
子どもの監護者、親権者は母親とする。

そのちょうど逆のパターンが現実には起きていて
非正規雇用労働者の母親を苦しめているのです。

本来、養育費の金額の問題は
社会的問題であり、
雇用状況や福祉の状況など
社会が解決する問題のはずです。

それをおそらく男親に押し付けようという政策で
非正規雇用労働者の母親がまさに押し付けられそうになっているのです。

女性の権利なんて言っていて
一番保護され、支援されなければならない女性の現実を
無視したところで成り立つ主張だと思います。
切り捨てられた現実の女性からすれば
大変恐ろしく感じていると思います。

これも、女性は子育てをするもの
女性は子どもを連れて別居するもの
女性は収入が少なく男性は収入が多いという
大ざっぱな前提から出発しているからです。

もっと子どもの福祉を直接見据えた議論をしなければ
その結果一番苦しむのは
最も保護と支援の必要な女性なんだということを
言いたかった次第です。


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あい

助けてください
by あい (2020-06-05 01:26) 

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