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新型コロナウイルスに乗じて家庭破壊が行われる。DVの原理と思い込みDV(虚偽、誇張DV)の原理は根は一つ。家庭を守り、子どもを守るためのやさしさモードのスイッチとは。 [災害等]



ついに国連の職員まで、外出自粛に伴うDV増加を言いだしました。
そのような統計的裏付けもなく、単なる思い込みの声明のようです。
そして、この女性保護名目の動きの行き着く先は、
多くの家庭を分離、崩壊させてしまだけのことになりかねません。
この場合の一番の被害者は親から引き離される子どもたちです。
私たちは自分の家庭を守り、
子どもたちが両親から愛される権利を守らなければなりません。

実は、DV相談の少なくない割合が、実際はDVがなかったり
程度が全然違ったりする思い込みDVのケースです。
確かに新型コロナウイルスをめぐる社会は
DVが起きやすくなりかねない条件があるのですが、
同時に思い込みDVの訴えが起こりやすい条件でもあるのです。

人間の日常の行動や感情は、必ずしも合理的ではなく、
罪のない相手を攻撃する結果になることを
なかなか防ぐことはできません。
しかし、DVや思い込みDVの起きやすくなる原理を理解すれば
対策を立てることができます。
一つの考えを述べさせていただきたいと思います。

1 DVの原理と新型コロナウイルス情勢

私の研究からすると、DVは、分離不安から起きます。
いつまでも相手と一緒にいたいのだけれど
相手から自分が低評価されているのではないかという不安が起き、
相手を引き留めておくために、
相手を否定し、自分のもとを離れたら外に行くところがない
ということを印象付けようとする場合、

そこまで考えなしに行うDVとしては、
自分に対する否定評価は間違っているという苛立ち、
あるいは自分の自信がないために無理やり相手を従わせようとする
相手が自分のもとを去らないことの確認が欲しい
ということから服従を求めてしまう
と言ったような分離不安が根元にあることが多いようです。

強がって、偉ぶっている人ほど自分に自信をもっていません。
自信がないから虚勢を張るわけです。
群を率いる雄ライオンなんかは
たてがみは立派ですが、
通常はボーっとしているではないですか。

つまり怒りや苛立ちは
合理的理由がある行動ではなく
不安を解消しようとする悪あがきであり、
通常は逆効果になるわけです。

このような分離不安は、
対人関係の不具合をきっかけにして起きることがありますが、
他の要因で何らかの不安を感じていると
不安を感じやすくなる状態になってしまっていることが多いようです。
過敏になっているため、通常は不安を感じないことに対しても
何か危険があるのではないかと不安になりやすいということです。

例えば、職場の近くで発砲事件があったとします。
犯人も捕まって平穏が戻ったはずなのですが、
夜遅く、仕事帰りに職場から出ようとした瞬間
花火が鳴ったりしたら、
いつもなら「大花火か見てみよう」なんて暢気に構えているのに
「また、発砲事件なのではないか」と
外に出ることが怖くなるということは想像できると思います。

他の不安によって、危険を感じやすくなって
ありもしない危険に対応しようと脳は身構えてしまうのです。

新型コロナウイルスも私たちに大きな不安を与えています。
感染して肺炎になると死ぬかもしれない
職場が閉鎖されて仕事がなくなるかもしれない
不況になって生活が困るかもしれない
あちこちに患者があふれて死者が急増するかもしれない
そもそも自分だけマスクが買えない

不安の種は、山ほどあります。

私たちは相当過敏になっているはずです。

人間は不安を覚えると、
不安を無くしたいという要求が自然にわいてきます。
そうして、不安の原因から逃げる行動をしたり、
不安の原因を除去すべく戦う行動をとったりして生き続けようとするわけです。
しかし、不安の原因が逃げても戦っても除去できない場合
不安を解消したいという要求だけが強くなっていきます。

そうすると、何でも良いから不安を解消したいということで、
誰かを攻撃してでも不安を解消してしまうようです。
八つ当たりとはこういうふうに生まれます。

怒りは、何らかの不安があり、
自分が勝てると思った相手に向かう性質があり、
不安の原因に向けられることはあまりないようです。

自分より弱いと思っている女性や子どもに怒りが向かう危険がある。
これが、DVが増える要因として考えなければならない理由です。
同じ原理は、女性から子どもの虐待の場合もいえるでしょう。
子どもから子どもへのいじめの原理も同じだと思います。

2 思い込みDVの原理と新型コロナウイルス

思い込みDVの原理は大筋同じです。
先ず、不安を感じる。
この場合の不安を感じる要因は、
男性の場合は、職場での不合理な扱いや社会的な不遇が多いのです。
誰かから尊重されていないと感じる不安です。

女性の場合も、職場や友人関係等での不合理な思いもあるのですが、
特に合理的な理由がなく
とにかく不安を感じるという病的ケースも一定割合あります。
自分の産んだ子どもに何らかの問題が発生した場合も
父親よりも不安が増大するよう場合もあります。

夫が理解できない理由で
不安を感じていることがあります。

不安の中身としては、
自分だけが損をしている
このまま何か悪いことが起きるのではないか
自分が尊重されず、自分の人生を歩めない
というようなことが多いように思われます。

この不安も
他の不安によって、過敏になってゆくようです。
新型コロナウイルスの社会現象では、
外出できない、先の見通しがつかないという
閉塞感、早く終わりにして欲しいという焦燥感が
他のわずかな刺激を過剰に感じる原因になっています。

具体的理由のない病的な不安の場合は
自分の不安がどこから来るのか
言葉で言い表せないことも苦しいことです。

何とか不安の原因を突き止め
不安を解消したいという要求はとても大きくなっているでしょう。

こういう時、夫の何気ない行動が
例えば、部屋にゴミが落ちていることを夫が見つけた様子とか
ご飯の味付けにリクエストがあったとか
そういう事務連絡的会話が
いちいち自分に対する非難のように感じてしまうことがあります。

収入が少なくて家に入れるお金が足りないだけなのに
収入を隠している経済的モラハラだとか
感じやすくなるようです。

そんなときに、つまり合理的理由がないのに過敏になっている時に、
日常的な夫の言動を
「それはモラハラです」とか、「それはDVです。」とか
権威のある他人から言われてしまったら、
不安解消の原因はこれだ、解消の方法は別離だ
と飛びついてしまう
不安解消救急を満たす具体的方法だと
と飛びついてしまいたくなるわけです。

言語化という魔力だと常々感じています。

そのような言葉のマジックで親が別居、離婚した場合、
子どもが一番かわいそうです。
子どもには何の罪がありません。
親の不安解消行動に突き合わせて良いということは全くありません。

3 ではどうするか、相手を尊重するとはどういうことか

お互いに、自分のせいではない相手が悪いということで、
現状を放置するのはあまりにも無責任です。

わずかの工夫で、不安を和らげることができます。

もし、新型コロナウイルスでこの世の終わりが来たら、
その中で一番幸せな人は
助け合って生き延びる家族の中で
自分の役割を果たしていると実感できる人だ
と結論だけ言っておきます。

やるべきこと
第1は新しい不安刺激を与えないこと  です。

家族同士が与える不安は分離不安です。
自分が一人ぼっちになってしまうという不安です。

一人ぼっちになる不安が起きる場合は
自分の行動を否定評価される
自分の失敗を責め立てられる
自分の性格や、出身等その人が自分で何ともできないものを
否定的に評価される。
性格を否定評価される。
努力を評価されない。
等です。

この逆をすることは案外簡単で
どんなことがあっても相手を否定しない
ということに尽きるということになります。

言葉で非難しないだけでなく、
表情や態度も
いいから、気にしないで
という状態にしなければならないことは当然です。

やるべきこと
第2は、ワンチームを意識する

家族はそれぞれが家の仕事を分担して役割を果たして成り立っています。
収入を入れる人
衣食住を整える人
世話を焼かせて役割意識を持たせてくれる子どもや年寄り
笑いや娯楽のリーダーシップを取る人

誰かのために役割を果たそうとする場合
誰からも非難されてはならないことが
家族のために行動することです。
大威張りで家族のための行動を起こしましょう。

一般的には自然の成り行きで役割分担をしています。
それぞれの部署で努力するばよいわけではなく、
相手の行動は家族全体のための行動なら
手が空けば自分も一緒にやるべきです。
リターンは自分たち家族にやってきます。

何か不具合があったからと言って
一度役割分担をした以上
その人を責めてはなりません。
家族全体が責任をとるべきことだと考えましょう。

八つ当たりをする場合は
このワンチームの意識が決定的に欠けている場合です。
家族の誰かから自分を守ろうとしているのですから
家族の中に対立構造を持ち込んでいるわけです。

家族の中で対立している場合ではないでしょう。

ワンチームで、つまり、ドンマイの声掛けとフォローです。
わざとらしく、照れないでやり抜きましょう。

やるべきこと
第3は、自分を捨てるということです。

実は以上3点のことは同じことを別の側面から言っています。
自分を守ろうとするから家族が敵に見えてしまう。
自分が家族のために捨て石になっても構わないというくらいになれば
家族から批判されても、ごめんなさいねと
謝ってみせることができるわけです。

そうすることで、「こんなこと言ったら怒るかしら」
とドキドキしていたのに怒られないとわかると
相手も安心して来るでしょう。

一国の首相でさえ、自分を捨てていらっしゃいます。
どこまで役にたつかわからずデメリットはたくさん指摘されている
布マスクを2枚配布するということをおっしゃり
国民の不安解消行動である怒りをご自分に集めようとしています。

家族の中に首相はいませんが
一人一人が自分を捨てて、
ワンチームの中で役割を果たすという意識で
この情勢は乗り切るべきだと思います。

そして、
不安を一瞬だけでも忘れる娯楽、笑いを提供する
心配をしていないそぶりを見せる
こういう高度な不安解消行動を提供することができるようになると思います。

もしかしたら、新型コロナウイルスの一番の危険とは
家族崩壊というとんでもない2次被害かもしれません。

これまで、思い込みDVだとか連れ去り問題だとか
ご自分には関係がないと感じていらっしゃる方が大半だったと思います。
しかし、新型コロナウイルスの社会情勢は
DV以上に、思い込みDVを多発させる危険があるように感じています。

家族を守って、子どもたちが親から愛される権利を守りましょう。





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