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DVに男女差はあまりないかもしれない件 真の「DV対策」は孤立化を解消することではないか。 [家事]



敢えて曖昧な概念であるDVという言葉を使って進めていきます。
DVというと、役所関係なんかが特にですが、
女性の権利と絡めて予防や救済を啓発しているので、
加害者は男性で、被害者は女性というような
誤解を与えています。

実際の家事実務(離婚事件など)では、
男女差という問題ではないのではないか
という実例が山ほど出てきます。

暴力の問題でも
女性の暴力というものが結構多く
夫が、「どうして暴力をふるうのだ」
と妻に尋ねたところ
妻は、「あなたが私に暴力を振るうことをさせるのだ」
と、典型的なDV加害者の発言が出て
弁護士どうし顔を見合せたことがありました。つい最近。

それから、家のことでとやかく言うのもDVの一つだとされますが、
「壁に勝手に画びょうを刺すな」
というのが男性の特質だと言われているのですが、
結局どちらが出費して家を建てたかによるようです。
女性が相続した家などは妻が夫に言うセリフのようです。

実際法務省などのこれがDVだというパンフレットを見ると
携帯を盗み見するとか
交際範囲を制限するとか
相談例からすると
どちらかというと妻の側が行う行為のような
印象もあります。

暴力による命の問題ということもあるのですが、
夫婦間の殺人事件は
夫と妻でどちらが加害者になるかは
それほど違いはないようです。

伊達政宗の教育係の虎哉和尚が当時の梵天丸に
結婚相手とは、
この人なら寝首を掻っ切られても仕方ないと思う女性だ
と言ったと大河ドラマでは描かれていましたが
なかなか奥深い話です。

ただ、専業主婦(夫)という立場は
追いつめられる特殊性があるようです。
一つには孤立しやすいということが問題です。
夫婦間暴力の精神的打撃の最たるものが
この孤立です。
誰にも相談できない。
相談どころか会話を交わすこともできない、
それ自体がストレスになるわけです。

孤立感を抱くと
援助を求めることができなくなりますので、
絶望を抱きやすいという関連があります。

経済的依存という言ことを意識させられれば
抵抗もしにくくなるということもあるのでしょう。

ただ、現代では、経済的事情から
専業主婦という立場を持てる人が少なくなっています。
経済的に専業主婦が可能な人は
仕事以外のコミュニティーに帰属しているようで、
むしろ孤立になりにくいということがあるようです。

DV予防には、夫婦とは別のコミュニティーに帰属すること
これが一番のようです。

夫による孤立から解放されても
夫からの隔絶による孤立が生まれたら
あまり前進はしていないということになるかもしれません。

兼業主婦の一番の落とし穴は
そういう意味で出産の前後かもしれません。

これまで働いて社会参加をしていた人が
子どもによって強制的に孤立を与えられた
子の母親がそう感じてしまうと
産後クライシスが強くなる関係にある
ような事件も多く見ています。

できるだけ多く外野が
子育てをしている母に近づいてあげることが
一つの解決方法になるのではないでしょうか。

現在のDV政策は
当たり前のコミュニティを形成することで
孤立を防止して
楽しく子育てをすることで解消していく
という視点が無さすぎのところが
支援によって幸せになる人が少ない原因なのではないかと
感じられてしまうのです。

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