SSブログ

令和の夫(妻)のTIPS 2  妻子の聴覚の保護 「なぜ怒る?」思わず大声「怒ってない!」 [家事]



妻が子どもを連れて出て行って離婚調停を申し立てるケースで離婚理由の一つとして案外多く主張されることが、家族に向かって大声で叱責するということです。

多くの男性は、確かに比較的大きな声を出すことがあります。この時、妻から「何を怒っているの」と抗議されることがあります。
このようなケースの多くで、夫からすれば、妻が自分(夫)が怒っていないことを知っていながら、わざと妻から夫が「怒った」と言われていると感じています。そう言って自分をイライラさせているのだと受け止めている人も多いです。そんな時に夫は、「怒っていない!」と比較的大きな声を出し、妻から「やっぱり怒っている」と言われてしまうわけです。

男性、女性双方の代理人活動をしている私はその秘密をよくわかっています。

夫は真実「怒っていない」ですし、
妻は本気で「怒っている」と感じているということのようなのです。

さて、その食い違いの理由ですが、意外なところにあるようです。

女性側は、大きな声は、それだけで本当に怖く感じるということのようです。話の内容ではなく、声が大きいという「音量の問題」で、自分が攻撃されていると感じるようです。だから「怖い」とも思いますし、ぞんざいに扱われている、自分が大切にされていないと感じるので「悲しい」という感情も伴うこともあるようです。

実際は女性も話に夢中になっていつしか大きな声を出すこともありますが、その時でも男性はあまり怖いと思うことはありません。

個人差はもちろんあるのですが、大雑把に行って男性と女性の間には、「声の大きさと聴覚の敏感さについて感じ方に差がある」と理解していた方が無駄に悩む必要が無くなるようです。

男性の大き目の声は、男性の自覚しないうちに無駄に威嚇的な響きを伴って女性に聞こえてしまうのでしょう。女性にとっては、男性には全く不快に思われない音量でも、異常事態を感じてしまい、緊張してしまうのかもしれません。

声の大きさを意識的に小さくすると、同じ言葉を発していてもそれだけでエレガントな話しになるようです。音量を気にしてお話しする方が、感じが良いことは間違いないようです。

また、声が少しでも大きくなると、顔の筋肉を使うために顔の表情も連動して険しくなるようです。典型的な表情の変化は「眉間にしわが寄る」ことです。これは注意が必要です。実に多くの男性が、この「眉間にしわが寄る」だけで妻子を不快にしています。何か相手に意見を言ったり、相手の意見を変えさせようとしたり、提案をする時も、ニコニコして話すことを心がければ解決できます。

声が大きくなってしまうと、妻は文字情報をあまり吟味しなくなるようです。何事が起きたのだろうという緊張状態となり、文字情報以外の表情(声の大きさ、眉間のしわなど)から夫の感情を読み取ろうとしてしまうようです。そこで眉間にしわが寄っていたら、「夫が自分に対して不快に思っていて、自分の言動を否定しようとしている」と感じやすくなるのは、考えてみれば当たり前のことのような気もしてきます。

さらに加えて、乱暴な言葉遣いをしてしまうと、妻からすると夫が自分を攻撃していると確定してしまうのでしょう。怖い気持ち、悲しい気持ちになるようです。

これらの音量、表情、言葉遣いは、出産前はそこまで敏感にはなっていないようです。出産後になると、突然恐怖や嫌悪の感情が起きやすくなっててしまうといった変化が起きることが多いようです。夫としては「同じように言っていただけなのに。」と思うのですが、出産後、特に直後は「同じように言ってはいけない」ということなのでしょう。

これを読んで窮屈に思われる方もいらっしゃると思いますが、大きな声をどうしても出したいという方は多くはないと思います。要は習慣づけということなのだと思います。

また、失敗してつい声が大きくなることはあります。その時の自分のフォローは「怒っていない!」と熱くなっては絶対にしてはなりません。心配そうな顔をするとか、ニコニコするとかして、先ずは謝るべきなのでしょう。こちらが悪いという自己認識を示すことが謝罪ではなく、相手を心配させない、怖がらせないための行為が謝罪だと、ここは考えを変えた方が良いと思います。


nice!(0)  コメント(0)