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令和の夫(妻)のTIPS 7 ドライブの落とし穴 愛するゆえに嫌われる [家事]


意外に思われる方も多いと思います。特に男性陣に多いのではないでしょうか。

夫の運転中の粗暴な言動が、調停などで離婚理由の一つとして主張されることは案外多いのです。

運転中は、気が付かないうちに無意識に乱暴な言葉遣いになっていることが多いことは私自身気が付いています。

例えば、一時停止の標識があるのに一時停止しないで交差点に進入してこちらの進路が妨害された時、急に車線変更されてぶつかる危険を感じたとき、直進車を刺し終えて対向車線からこちらの進路を妨害する形で右折してくるとき、歩行者が確認もないまま道路の反対側に渡りはじめて迫っているこちらを見もしない時等

家族を乗せて運転している場合、家族の安全を守ろうとする意識が当然出てきますから、誰かからルールを無視する危険な運転をされると、危険を感じて、つい攻撃的な言動をしてしまうことは私も経験があります。舌打ちをしていることもあったかもしれません。

しかし、後ろに乗っている妻と子は、どうせスマホをいじっているか昼寝をしているのですから事情が分かりません。運転しない人であればどうして運転手であるあなたが怒っているかわからないかもしれません。
だから、後ろに座っている妻子は、ただ、だれかれ構わず夫が毒づいているということしかわからないのです。相手が暴力団か警察かもしれないのに、無謀に戦いを挑んでいる姿しか理解できないわけです。

運転をしていたあなたとしては、妻子を危険な目に合わせた犯人に対して怒りをあらわにしたのに、その大事な妻子からは、あなたはただの危険人物であり、あなたこそが自分を危険な目に合わせてしまう人間だと恐怖の対象となっているようです。

つまり、毒づくあなたが本当に怖いようです。

「運転中」の言動は象徴的なことなのですが、このようなことは日常よくあることかもしれません。

すぐに思いつく実例は、子どものことを気に掛けるあまり、母親の子どもに対する接し方が薄情に思えてしまい、あるいは無駄に厳しいように思えてしまい、母親に意見をしてしまう、まあ毒づいてしまうということがあるようです。母親は敵ではないのですし、自分でも妻にそのような意識を持っているわけではないのですが、相手は自分を敵視していると感じてしまいます。

また、発言者は、その行為のことについてだけ言っているつもりでも、相手からするとそのような内心はわかりようがありませんので、自分は夫から全人格的に否定されたという気持ちになる危険性が高いです。

そうやって、妻は、夫の言動によって不安になった記憶が蓄積していき、夫の存在自体が妻の不安を招き、恐怖や嫌悪に育ってしまうということが、家族が壊れていく典型パターンの一つの要素であるようです。


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