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本ブログ、および対人関係学の目的 [閑話休題]

昨日の記事は、自分自身の予想を上回る反響がありました。
少々恐縮です。

フェイスブックの方にもご意見いただきました。
フェイスブックのコメント欄というと、
なかなか柱主の意見に賛同しない意見というのは、
抵抗があって書きづらいものです。
(もっとも私の友人の名古屋の方と
 バンダナ親方は別ですが)

敢えてコメントをいただいたということは
こちらとしても、大変ありがたいことだと思っています。
例えば、
昨日の記事がどこまであっているかはともかく、
もう亡くなってしまったのだから、
今更書いても空しいだけではないか
というご意見を多く寄せられました。

そこで、今日の記事を書こうと思った次第です。
こういうきっかけとか、問題の所在については、
確かに書いているときは、なかなかそういうことに
気が付かないため大変ありがたいのです。
そういうところに気が付けば、
もっとわかりやすく書きようがあるので、
今回の記事に反映できなくても
次回以降に反映させていただくことになるし、
今日みたいにそれで一本作ることもあるわけです。

昨日の宇都宮事件については、
真実はわかりません。
DVがあったのかなかったのかについても、
私にはわかりません。

ただ、こういう構造で、こういうことが起きる可能性がある
ということは言えると思うのです。

亡くなった方が、特別な性格、人格で
例えばテレビの司会者のコメントのように
自己顕示欲が強くてこういう事件を起こした
とばかり決めつけてよいものか
という疑問があります。

一つには、子どもから引き離された父親が
自死をするケースが非常に多いということです。
自分の命を大切にできなくなっている状態ですから、
他人の命を大切にできなくなる状態と
隣り合わせにあるということに気が付くべきです。

焼身自殺をした父親に
子どもが巻き込まれて死亡したケースもありました。
報道では父親が子どもを道連れにしたとされていますが、
私の友人の番頭たま氏調べでは、
焼身自殺をしようとしている父親を助けようとして
小学生の子どもが結果として道連れになった
というのが目撃者の話だそうです。

自分の命を大切にできなくなる状態に
人を追い込まない方が良いに決まっています。

親が子から引き離されて自死が頻発するということは、
自死に至らないまでも、追い込まれて苦しんでいる人たちが
無数にいるということです。
死ななければ良いというものでもありません・

誰かの失敗、過ち、損害そういうものが
その人独特の、特殊な事情によって起きているなら
それはそれで終わりでよいでしょう。

しかし、そういうことは滅多にないと思います。
構造的な共通項があるならば、
繰り返される危険があると認識しなければならない
と思うのです。

「彼は誤っている」ということで終わりにしてしまうと
もしかしたら、同じ行動をとる人が出ることを
防ぐことができたのにみすみす許してしまうこともあるでしょう。

法律家は、人間の数々の誤り、損害、失敗に立ち会います。
それは、その人の偶然の事情を超えた共通項があるはずです。
そうだとすると、法律家は、
同じ誤り、損害、失敗を繰り返さないために、
予防を提案するべきだと思います。
二の轍を踏まないようにということです。

このブログ、対人関係学はそのためのものです。

もう一つ目的があるとすれば、
あなたと同じことで苦しんでいる人が多くいるということと
苦しみの原因はここにあるのではないかということを
提起することだと思います。
そうすることで救われたと言ってくれる方も
大勢いらっしゃいます。

そのための自死研究であり、
いじめ、過労死研究であり、
離婚研究であるわけです。
まさに私のテーマの事件だったので、
私しかこういうことは言わないだろうということでした。

蛇足になりますがもう一つ、
方法論として、誰が悪いとか
正しいから仕方がないという思考はとらないということです。

離婚問題であれば、
夫婦というチームの不具合として
チーム状態の修正方法を考える、

いじめ問題も
本質的には、学校というチームの不具合を修正する
きっかけになることを考えます。

犯罪関係についても、
個人に帰責するよりも
社会状態の不具合を修正するという発想に
たつように心がけております。

ご理解いただきますれば幸いです。

コメントをいただいた方々に心より感謝申し上げます。


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mame

大変真摯で建設的な文章で、これからもブログ読ませていただきたいと思いました。大変勉強になります。
by mame (2018-03-13 21:02) 

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