SSブログ

日本を不況にする倒産ビジネスその2 [労務管理・労働環境]

その1が、経営破たんをしそうな会社を探し出して
金儲けをする方法なら、
その2は、経営破綻させる会社を自分で作る
方法なので、破綻の養殖ともいうべき方法です。

何らかの店舗を経営していた会社(親会社)が、
店舗の経営から形式上撤退し、
別の会社を作って(養殖会社)、業務委託をし、
養殖会社が店舗経営をする形式にします。

委託料として、経費(人件費だけの場合もあるし、
必要経費すべてというパターンもあります)を支払い、
売り上げは、親会社が自分のものにします。

養殖会社には、利益が出ませんので、
経費も行き詰まり、借金体質となります。
この借金も親会社が養殖会社に貸して、
利息をきっちりいただくわけです。

養殖会社がつぶれると、
養殖会社の売掛金などは、
誰も払わないことになります。
実質的に親会社が得をすることになります。

こんな養殖会社の社長に誰がなるか。
親会社にもともと勤めていたアルバイトがなり、
なにか甘い言葉でだまされて、
洗脳状態となり、
親会社の言いなりに動くわけです。
自分の腕で稼いでみろとでも言われるのでしょうか。

親会社のメリットというかあくどいところは、
養殖会社の従業員は、アルバイト扱いとし
社会保険料を払わない。
社会保険事務所から指導があっても、
契約は養殖会社なので、養殖会社が指導を受けるだけ、

労働法(残業割増、年休)などもどこ吹く風、
税金も、ここは詳しくはわかりませんが、
なんかごまかすんでしょうね。

これについては、
一番ごまかしが効かないのは税務署らしく、
結局、税務調査が入るととんでもないことになり、
親会社の役員もそれこそ大変になるらしいです。

どう考えても、リスクはあるし、
普通に店舗を経営することと比較しても
そんなに対してうまみはないんじゃないか
と思われるのですが、
これを指導する「経営コンサルタント」がいるみたいなのです。

確実に言えることは、
経営コンサルタントはあくどく設けるし、
養殖会社で働く労働者の労働条件が、
労働時間といい、賃金といい、
極めて過酷な状態になることです。

こんな経営が成り立つのは、
派遣切とか就職難とか、
社会全体が厳しい労働条件なので、
そんな会社でも給料出るだけまだ良いという
環境があるからです。

こんな環境が、
ますます労働条件を引き下げているようです。

どこかでこの悪循環を断ち切らなければならないわけで、
せめて、労働条件、社会保険を徹底してほしいと思います。

労働基準監督官や社会保険事務所に
税務署並みの権限を与えてほしいと
切に思います。

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0