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がんばろうという言葉について考える。誰が誰にいうか。スポーツ選手の素晴らしさと [災害等]

昨夜は、福島は、数分間隔で、
震度3の地震が連続して起きたようです。

仙台も3月11日は、
おそらく同じような様子、あるいは
もっと震度が大きな地震が、
同じように起きました。

ただ、停電のため、
逐一情報が入らなかったので、
よくわかりませんでした。

マンションの集会室に私もしばらくいましたし、
自動車の中で夜を明かした人も
たくさんいました。

心よりお見舞い申し上げます。

さて、がんばりましょうという言葉が、
テレビなどでよく流れてきます。

外国から電話で一人じゃないとか言われても
って気がしますし、
とにかくACのCMは、
地震や原発事故を思い出して、
暗い気持ちになるので、
我が家ではチャンネルを変えてしまいます。
みたくないのです。

他の医療関係の先生のブログなどでは、
子供たちも頑張っている、
これ以上がんばれないから、がんばれっていうな
というご意見もありました。

それも大変よくわかります。
うつの症状の出ている方には、
がんばれという言葉は禁句でしょう。

だけど、ちょっと違うことに気がつきました。

まず、スポーツ選手や芸能人の方々が
避難所に訪問し、激励するニュースを見ます。
星野楽天や荒川静香さん、サッカー選手なんかも
報道されていました。

被災者の方々も、
一気に笑顔になるし、
気持ちが折れそうになっていたけど、
嬉しかった、がんばろうと思いなおしたと
インタビューに答えています。

見てるこっちも嬉しくなり、
スポーツ選手や、芸能人はすごいなあと
率直に思います。

私も依頼者の安否確認で、
職場が流され、家族の病気も悪化したと
悲惨な様子を聞き、当面の生活状況を確認し、
やっぱり、がんばりましょうと言ってしまいました。

言わないわけにはいかない気になりました。
言ってしまってから、アッと思ったのですが、
電話口では、ほっとしたような気配を感じ、
明るい声でお礼を言われ、
私にもがんばってくださいと言ってもらいました。

私も、嬉しかったのです。

3月11日のあとしばらくは、
街で会う見知らぬ人たちが、
何か言葉が出るたび、
がんばりましょうと言いあっていました。

嬉しくて、何回か涙が出ました。
ケーキ屋の若者、
お弁当の路地売りの奥さん、
ご近所さんたち。

私のがんばろうの直接体験は、
同じ被災者同士ということで、
がんばろうという言葉が、
特別の力があったように思います。

私も頑張るから、あなたも頑張ろうという
誰もがそういう気持ちで、受け止められる
状況があったのだと思います。

今、3月11日から1カ月が経過し、
それぞれの地域によって、
被災の程度が大きく変わってきました。

4月7日の地震は、
被害が偏在して、
なんともない住宅から少し歩いたところで
家屋が倒壊したり、
自転車で走ると、
10分すると風景がまるっきりかわるそうです。

同じ町にいても
同じ被災者というくくりが難しくなって
きたのかもしれません。

それでも、二度の震度6を経験した者同士
というくくりは、まだ機能しているように思います。

がんばれという言葉は、
状況によって、勇気、元気がでます。

状況によっては余計にしんどいけれど、
街の中に、「がんばろう東北」という言葉があることは、
間違ってはいないと思います。
私は、このメッセージを見ると
嬉しいし、復興しているんだなという気持ちになります。
街から「がんばろう」を消そうというのは誤りだと思います。

但し、
自分と質的に被災の程度が違う人に対して、
がんばろうという時は、
少し考えた方がよいかもしれません。

それにしても、スポーツ選手や芸能人の方々は、
すごい。
とにかく、着てもらえば、
生で見れただけで、
元気を与えることができるのですものね。

余計なこと気にしないで、
お顔を見せてください。
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