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地震被害が深刻な栗原市の独自の援助政策は偉い!もっと地震被害が取り上げられるべき [災害等]

県北部を回ってきました。

ゴールデンウィーク前に行った古川の裁判所前の交差点は、
応急措置がされていました。
亀裂が入って、細い溝みたいになっていたところは
アスファルトが埋められていました。

かさぶたみたいになっているところもあったので、
削るか、盛るか、したのでしょう。
しかし、3Dは、いかんともしがたいようで、
大きな凹凸はそのままでした。
段差が滑らかになった程度。

その後国道4号線を通って、栗原市へ行きました。
旧築館町から旧若柳町へ向かったのですが、
ラムサール条約で有名になった白鳥の伊豆沼を通るルートです。
(海岸には面していない市です)


道がかなり傷んでいます。
道路の端が焼けただれてたごまっている(委縮している)感じ。
その先が、がけとか用水路とか沼とか、
かなり危険な感じです。
片道1車線の往復2車線ですが、
1車線が半分まで崩れている個所も何箇所かありました。
おそらく盛り土をして道路を作ったところなのでしょう。

それもコーンが置かれているだけの状況でした。

崖の上の歩道なんかも溶解している感じで、
怖くて歩けないといったところです。

栗駒町の農家の人から話を聞いたのですが、
その人を含めて、
家屋が結構全壊している地域があるようです。

3月11日の地震で傷んで、
この時は半壊にもならないと言われたけれど、
4月7日の地震で、
一気に全壊してしまったとのことです。
傷口がえぐられたような壊れ方だったようです。

さすがに震度7はすさまじいようです。

不思議なことに、宮城岩手内陸地震の時に
被害にあった地盤は今回は被害にあわず
その時被害にあわなかったところが、
地盤が歪んで、全壊住宅などを産んだようです。

そこには境界線みたいな感じで、
境界線の右側が全壊家屋が並び、
境界線の左側が全く異常がない
という極端な絵になっているとのことでした。

一時避難所にいた人もいたようですが、
親戚に吸収されて、
比較的早く避難所から人がいなくなったようです。

その避難所は、現在津波の被害者の方たちが利用しています。

そこで、ここからが本論ですが、
その栗原市は、臨時議会を開き、
既存の法律で対処されていない
家庭の地盤の修復や擁壁工事をした場合
補助金を出す等々の
援助条例を作ったみたいなのです。
まだ、議会が終わったばかりだということなので、
ホームページにも出ていないようなのですが、
資料を見たら、細かい字でびっしり制度が並んでいました。

この点はえらい!

しかし、これをわかっている人が少ないということが
問題のようです。

栗原市は、平成の大合併によって、
10か町が合併してできた市です。
即ち、本庁1つと、9つの支所があるわけです。

どうやら支所までは、徹底していないようで、
本庁に問い合わせる時間が必要なのだそうです。

解決方法は割と簡単で、
本庁に直接相談に行くこと
ということですむみたいです。

まあまあ、それはともかくとして、
栗原市は偉いと思うのです。
地域の実情に応じた制度を創設するなんて、
なかなか簡単にできることではないでしょう。

自殺問題にも力を入れている市です。
仙台弁護士会とも自殺問題に、多重債務解決の観点から
協定書を取り交わしている市です。

がんばっています。

それにしても、津波に比べて
地震の被害って
取り上げられ方が極端に少ないと思うのです。

栗原市の臨時議会は今からでも
報道価値がありますよ。マスコミのみなさん。
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