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子ども引き離し別居における離婚調停の場面で、当事者が考えるべきこと、弁護士が助言するべきこと [家事]


ある日、突然、主として母親が子どもを連れて別居し、
居場所を隠すなどして子どもを父親から引き離しておいて
離婚調停の手続きを申し立てるというケースが増えているように感じます。

この離婚調停の呼び出しが届いた父親が弁護士に相談に行った場合
通常話題になることは、
離婚に応じるか否かと離婚の場合に親権をどうするか
ということですが、これは間違いです。
その前に考えなければならないことがあります。
離婚調停にあたってというよりも
家族の危機状態にあたってどのように対応するかということです。

具体的には誰の利益を一番に考えるかということを考えなければならず、
要するに
子どもの健全な成長を第1に考えるのか
ということを真剣に考えなければなりません。

当然そうだという人が多いのですが、
実は子どもの利益よりも、自分の利益を第一に考えてしまう人が多いようです。
感情的には理解できます。
現代の裁判所では、
妻が離婚の意志が固く別居していれば
それだけで婚姻破綻で離婚が認められるというケースが多く、
母親であるということだけで親権者になるケースも多いため
絶望をせざるを得ず、建設的な思考ができないことも
ある意味仕方がないからです。
でも、だから、第三者の弁護士が存在するのだと思います。

自分を守るため相手を過剰に攻撃してしまい
ますます、わが子から自分を遠ざけてしまうケースを
たくさん見ています。

だから、一番最初に考えるのは、
不合理な立場に置かれた自分の感情を守るのか
自分の感情を殺してでもわが子の健全な成長を
少しでも多く追及するのかということになってしまうのです。

この両者は、しばしば矛盾します。

子どもの健全な成長を守るためには二つのことが必要になります。
子どもの人生の時間において、より多くの時間を父親と共有させること
子どもがどこにいようと、子どもに子どもの親の悪口を聞かせないことです。
この二つの間違いがあると、子どもは自信のもてない人間になってしまいます。
子どもは人間の価値を感じられなくなってしまいます。

この二つを実現するためにどうするか
という発想になることが入り口なのです。
最低限度の信頼関係を作っていくということですが、
途方もない、希望のあまり持てない道を行くことになります。
これを子どもの健全な成長のために実行できるかということです。

子どもがいる夫婦の離婚調停は、
このような最低限度の信頼関係の構築も
その目的にしなければならないし、
うまく利用すれば、ずいぶん役に立つものです。

さて、最低限度の信頼関係構築のためには、
相互理解をする必要があります。
相手を理解し、自分を理解してもらうことです。
自分を理解してもらうためには、
相手を理解しようとする姿勢をきちんと見せなくてはなりません。

相手を理解するというのは、
子どもを父親から引き離して離婚調停を申し立てざるを得ない
相手の心持を理解しようとすることです。
一番否定したいこと、理解したくないことかもしれません。

二つの観点を考慮しなければなりません。
一つは、相手の身体的条件ですし、
もう一つは相手の環境的条件です。

身体的条件とは、
あなたの気に入らない相手の言動が
相手の身体的不調に原因はないかということです。

朝起きることができない、整理整頓ができない。
後ろ向きの発言ばかりする。
感情を爆発させて、自制がきかない等、
人間関係でトラブルを起こしやすい

これらの原因としての疾患である
軽度の甲状腺機能の低下、薬の副作用としてのうつ
産後うつ、パニック障害、月経前緊張症等々です。

これまでの経験から、原因がよくわからない夫婦のいさかいの背後に
これらの診断がなされていたことが多くありました。
但し、軽度の甲状腺機能の低下については、
実際の罹患者が多いのに、検査されなかったり見過ごされることが多いようです。

次に、環境要因は、実家との関係、葉ほ親の職場の人間関係
それから夫婦の人間関係です。
夫婦の人間関係の中では、
母親にとって、自分が尊重されているということを
実感できていたかということを考える必要があると思います。

自分の欠点、弱点、失敗を多めに見てもらっていたか
それとも、正義や道徳の関係で、それらが許されない状態だったか。
本人の努力が感謝をされていたか、
それとも足りないところだけ指摘されていたか。
健康や安全を気遣われていたか。
指図やダメ出しばかりの会話ではなかったか
離婚や離婚を意味する言葉を言われていなかったか。
こういうところを点検する必要があります。

こういうことがあれば、
誰しも、その関係にいることに安心ができなくなります。
いつも何か言われないかとおびえて暮らしていることになり、
大変つらい思いをすることになります。

結果として離婚が避けられなくても、
相手の不安や苦しさを理解して、
本当はこうすればよかったかもしれないと
二人で確認することはとても有益です。

フリーハンドで戦いあうよりも
その後の影響はよくなります。

お互い相手のできないことを理解しようとすること
良いところはこういうことだということを
改めて言葉にすること
それが、離婚調停にあたってまず最初に考えるべきことだと
第三者は助言するべきだと思います。

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