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第16回  自分以外の家族同士が対立しているときの板挟みの挟まれ方 中立的態度を貫く方法としての「えこひいき」コロナ禍を活かした家族メンテナンスのヒント16 [家事]

例えば、夫から見て妻と娘とか、親からみて兄弟げんかが行われているとか、
家族の中で自分以外が言い合いしているとき、
どう立ち回るべきなのかということです。

やってはならないことは、
対立している二人の面前で、どちらかにだけ味方することです。
対立する二人のどちらかに注意をすることも逆効果になる可能性があります。

例えば
夫がインターネットの会員登録をしていて入力ミスとかでなかなか前に進まない、
それでイライラしているときに、
妻がアドバイスをしているそばから、
夫が間違ったままエンターキーを押しそうになるので妻が慌てて注意したのが、
声が大きくなりきつい言い方に聞こえたということがあるとします。

子どもは、事情が分からず喧嘩していると思い、
妻がきつい言い方をしているから悪いんだと思い、
「そんなにきつく言わなくても良いじゃない。」と言ったとします。

夫は子どもが妻に意見を言ったことで、
ネット操作のイライラのうっ憤を晴らして留飲を下げるとともに、
「ほら見ろお前の言い方が悪いから俺が落ち着いて入力できないんだ。子どもの言うとおりだ。」
と無駄な対立関係が生まれてしまうというようなことが結構あるわけです。

庇ったつもりで紛争を大きくしてしまっているわけです。

対立当事者のどちらかあるいは双方が大人の場合は、
静観することが良いのかもしれません。
しかし、収拾がつかなくなってしまい、
このままでは対立関係が持続してしまうという時は、
それぞれ一人にして、相手に聞かれないところで味方する
という方法がお勧めです。

つまり隠れて思う存分えこひいきするということです。
この時、できるだけ、対立相手の行動を否定するのではなく、
話している本人の行動に共感を示し、肯定することです。
「お兄ちゃん辛いのはわかる。
でも、妹はまだ小さくて、相手の気持ちになって考えることができないのよ。
ここは収めてもらいたい。申し訳ない」とかです。

母娘の対立で父親が間に入る場合は
「お母さんも心配していっているのだから言い過ぎの所は勘弁して、
お父さんも心配だから、このことだけは頑張って説明してくれないかな。」
とかですね。

家族のトラブルでどちらかだけが悪いということはめったにありませんから、
双方を肯定するということが理に適った解決方法になるのは当然のことかもしれません。

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第15回  家族のからの攻撃に傷. . つかない方法は言葉を真に受けないということと、受け止めたふりをして流すこと。コロナ禍を活かした家族メンテナンスのヒント15 [家事]



前に自分が八つ当たりをすることをチェックしようと言いましたが、
今回は家族からの八つ当たりを受けた場合です。

大体の怒りは八つ当たりだし、怒りの程度は過剰になります。
家族の場合は八つ当たりでもそれなりに的を射た話をされるので、
言われた方は聞き流すということはできません。
「何をっ!」
ということで反応してしまい、怒りが炎上します。

また、予想していない攻撃とか、
そんなに責めるかという程度の攻撃を食らいますので、
こちらも自分を守ろうと、本能的な反応、つまり反撃をしてしまうわけです。

家族から攻撃を受けたら、
本能的な反応をする前に、良く考えましょう。

具体的には先ずにらみつけるだけにしておきましょう
(何も反応しないのは難しいからにらむ)。
こちらが話し出すまでの時間稼ぎをするということです。

相手が怒っている原因に心当たりがあれば、謝ることができます。

問題は、そこまで言わなくても良いじゃないかという時と、
相手が何を怒っているのかわからない時です。

相手をにらみつけながら、
ああ、これは「私に原因がないのだな」という結論に達した場合は、
「人間こういう時もあるよな。」という受け止めることが正解です。

相手が暴力に至る危険がないことを確認できれば、
第1、あなたがやっているほかのこと(テレビとかゲーム、急がない家事とか)は
止めましょう。
第2、自分以外の何かに不安を感じているのだなと思ってあげましょう。
第3、時折相づち(「はい。」とか「それはそのとおり。」
とか肯定できるところを肯定して)をうちながら、悲しそうな顔を作りましょう。
第4、言葉は極力形式的に聞いておきましょう。
とにかく嵐が過ぎ去るのを待つ。怒りは持続しにくいということも特徴です。
相手が落ち着いてきて、バツが悪そうな顔をしたら、
何事もなかったように別の話題を始めるという流れです。

2点注意が必要です。
一つは、身体生命の危険が無いことを確認すること。
危険があれば委細構わず逃げる。
二つ目は、相手を馬鹿にした態度をとらないということです。
反射的に負けないぞという気持ちになり、
強がって笑って見せるなんてことがあります。
全く無駄な行動です。

馬鹿にした態度と思われない方法が、いま述べた4つのステップです。
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第14回  家族の無駄話は無駄ではない。家族を成り立たせるのは無駄話にあり。コロナ禍を活かした家族メンテナンスのヒント14 [家事]



無駄話を禁止する会社って結構多いのです。
バブルに陰りが見えてきたころからこういう会社が多くなって、
一般的になってきたように感じます。

その影響なのか会社だけでなく、家族の間でも
「結果が出ない話はするべきではない」
と信じ込んでいる人が男性には多くいるようです。
男性は長電話が苦手な人も多いので、元々ある性差なのかもしれません。

無駄話とはどういう話でしょうか。
話しても結果が出ない、
結果が変わらない話。
意図、目的持たないで始まる話。
誰かの噂話。
一方には関心のない趣味の話。
だから何だというわけでもないその日あった体験話。
こんな感じでしょうか。

こういう話がなぜ無駄だと思うのでしょうか。
それは、言葉というものは、人に何らかの行動を促すための、
共同行動を成り立たせるための道具だと思っているからなのだと思います。
代表は命令ですね。

そういう言葉ばかりの人間関係は、
何かの行動をする共通の目的をもった仲間なのでしょう。
例えば会社は利益を出すための仲間であるということは間違いないでしょう。

しかし、言葉の機能はそればかりではありません。
相手を安心させる、相手の不安を取り除くという機能があり、
人類がそういう目的で言葉を使っていたという説明がなされるようになりました。

この観点から見れば、先に述べた無駄話は無駄ではなく、
相手に安心感を与える言葉本来の効果を持っているということになります。

そもそも家族は、会社ではありません。
子育てとか家を建てるとか共同行動もしますが、
一番の目的は「安心して一緒にいるということ」だ
という説明の方法もあると思います。

帰り道、大きな犬がいてドキドキしたということを報告し、
家族が笑顔で聞いてくれれば安心することができます。

楽器が少しだけだけど上達したと言って、
良かったねと言ってもらえばうれしい気持ちになるでしょう。

あの女優が不倫をしたといって、いやあねえと否定評価を言い合うと、
同じ価値観だと安心できるかもしれません。

それなのに家庭でも共同行動の提起ばかりだと嫌になるわけです。
ゴミ捨て忘れているとか、電気を消さないとか、片付けができていないとか。
つまりダメ出しですね。

これは、今後は、言葉の意味、機能をよく理解していないという評価になりそうです。

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第13回 家族の在り方に関する他人の話は真に受けてはいけない 家族が良ければそれでよいという信念を持つ コロナ禍を活かした家族メンテナンスのヒント13 [家事]



新婚さんに対してアドバイスをする人がいます。
結婚生活のノウハウみたいな書籍やインターネット記事も目につきます。
しかし、親のアドバイスを筆頭に
百害あって一利なしということが多いと感じています。

一番注意をしなければならないのが、
「常識」というやつですね。
片づけをしないのは非常識だとか、
出来合いの総菜ばかり買ってくるのはいかがなものかとか。
自分の家ではこうしていたのにしていないのはおかしいとか。

結局「常識」という服を着せた誰かの意見にすぎません。

確かに、封建時代では、行動様式が画一的な時代がありました。
この時代はこうやって生活すれば
後ろ指をさされないで穏やかに暮らせるという約束がありました。

しかし、現代では、家族によって事情が大変異なります。
ほかのご家族では当てはまっても、
こちらのご家族では当てはまらないということばかりです。

それを、最初が肝心だとか、財布のひもはどっちが握るとか、
間違いだらけのアドバイスする人が実に多くいます。
無理に主導権を握ろうとするとか、無理に給料を渡さないために、
簡単に夫婦の心に亀裂が入ることがあります。

他人のアドバイスで行動してしまうと、
あなたの心が嫌がっていないのに、
言葉では別のことを言うということになってしまっています。

相手はあなたの反応を見て行動をしようとするものですから、
反応と違う言葉が出てしまうと、
何を基準に行動してよいのか分からなくなってしまいます。
無駄に不安になるわけです。

相手が喜ぶことを学習してそれをする。
相手が嫌がることを覚えてそれをしない
というのが夫婦なのだと思います。
他人の意見で行動するとそれができなくなってしまう。
万年床になっていようと、スーパーの総菜ばかり食べていようと
二人が良ければそれでよいわけです。

ただ、子どものこととか将来のこととか考えなければならない時に、
ゆっくりのんびり相談をして、双方が協力して二人が良いと思う行動ができれば
最高なわけです。

そのためには、嫌なことは嫌と安心して言える関係を作ること、
嬉しいことはうれしいとわかりやすく伝えること、
自分ができることをしても相手の心に負担を掛けないこと、
そういうことができる安心した関係を作ることが
すべての基礎になるのではないでしょうか。

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第12回 家族への八つ当たりをチェックしよう 不安を感じにくくして家族への攻撃を止める方法 コロナ禍を活かした家族メンテナンスのヒント12 [家事]



つい家族を攻撃してしまうということがあると思います。

人間は、色々なことで不安になる動物のようです。
不安になると不安から逃れたいと思うのは人間以外の動物も共通です。
この不安を感じにくくする方法が、
誰かを攻撃するということです。

これは無意識に行っていることです。

なぜ誰かを攻撃すると自分の不安が感じにくくなるかを説明します。
人間の、感情、感覚は、多くのことを同時に感じることができないようです。
このため、怒っているときは、不安を一時的に感じにくくなっているらしいのです。
一時的ですが、不安を感じないので、少し楽になります。
これを覚えてしまうと、
家族とは関係のないことで不安を感じるのに、
些細なことで怒りがわいてきて家族を攻撃してしまうということらしいです。

家族を攻撃したとき、あなたは
「自分を安心させるために家族を犠牲にしているかもしれない」
と自分で振り返るべきです。
おそらくその時、
「だって相手が悪いから」
という言い訳を頭の中で繰り返している自分に気が付くことでしょう。
直接のきっかけは家族にあったのかもしれませんが、
本当にその怒りの程度に見合う原因を家族が作ったのか、考えるべきです。

ここで自分の不安の本当の原因が見えてきたら修正もしやすいでしょう。
しかし、なかなか原因を自覚できない不安が多いために修正は難しいようです。
どうしたらよいでしょうか。

ここは、人間の感情、感覚が同時に複数のことを感じられない
という特質を利用するとよいと思います。
不安を感じたら積極的に家族に親切にするということです。
奉仕の心になることです。

妻は何をすると喜んでくれるのだろうと考えて行動する。
人間は仲間に親切にすると本能的な「快」を感じます。
同じように一時的に不安を感じにくくなります。

では、その行動で喜ばれない時にどうするか。
ここで、「なんだせっかく配慮したのに」と怒ってしまうと逆効果です。
そうではなく、「良かれと思ってやったけれど、気が利かなくてごめんね。」
と笑って返すことができれば、
あなたが相手のために何かしようとしたことが相手に伝わります。
無駄のない行動となるわけです。

本来不安によって家族が崩壊していく事情を逆手に取って、
安心できる家族関係を作っていくということは痛快だと思いませんか。
そしておそらく、こうやって人間は子孫を残してきたのだと想像しています。


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第11回 家族だからこそ嫌なことは嫌と言おう!嫌の言い方で気を付けるべきこと コロナ禍を活かした家族メンテナンスのヒント11 [家事]



特に夫婦間のことです。
嫌なことを嫌と言えないでいると徐々に不満がたまっていき、
ある時爆発をして収拾がつかないことになり、
そのまま離婚に向かってしまうことがあります。

自分が嫌なことははっきり「嫌だ」ということが長く続くコツのような気がします。

本当は外食したい、したくない。
野球なんて興味がないからずっとテレビを独占するな。
休日は家にいてほしい。
夫婦関係は今日は勘弁してほしい。
等々。

しかし、一度嫌だと言ったら相手が逆上してしまい、
嫌だと言いにくいということもよく聞きます。

それはもしかすると、
余計なことまで言っていたということはないでしょうか。

例えば、漫画ばかり読んでいる夫に対して、
「いい歳をした大人がマンガ読むなんてばかみたい。
精神的に大人になれていないのよね。
しかも、給料も低いのによくそんなにバカバカお金を使うよね。」
と言うような感じです。

おそらく言われている方も相手が嫌だということは薄々気が付いています。
その上、給料が低いとか、精神発達上の問題があるとか言い出されてしまうと、
もはや意地でも漫画を買って読み続けてやるという気持ちにさせてしまうかもしれません。

メリットの無い発言である上に、デメリットばかりが生じるダメな例かもしれません。

嫌な理由だけを言えば良いわけです。
但し、論理的になぜ漫画を読んではいけないかなどということを言う必要はありません。
感情的に嫌だということでも良いです。
世間がなんと言おうとあなたが嫌ならやめてほしいわけですから、
自信をもって言えば良いと思います。

世間から見て幼く見えるということは余計なことですね。
そして強制しない。
あくまでも提案、お願いにとどめるべきです。

対案を出すことも良いでしょう。
漫画ばかり読んでいないで、
一緒に話をする、週末の予定を立てる、音楽を聴く。
子育て中ならば、子どもとこういう時間を過ごしてほしいというような、
具体的な提案をするということです。
これも提案にとどめる方が良いと思います。

また、それを行うことのメリットを言うこと。
相手にとって楽しいかどうかということもあればよいですが、
そうしてくれると自分がうれしく、幸せな気持ちになる
という見通しをはっきり告げることが良いと思います。

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